児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

沼田真一、斎藤学「児童・思春期の性的虐待が成人期の心理に及ぼす影響について」アディクションと家族 第23巻2号

 裁判所には教えたくない情報です。
 被害児童の保護救済とか情状弁護はこういうところを意識しないとだめですね。

精神科デイナイトケアに通院する成人女性息を151名を対象に、(MMPI)を施行し、児童期(18歳未満)に性的虐待(sexualabuse/SA)被害経験を有する群39名と非経験群112名に分別し、その性格傾向を比較した。
その結果、児童期性的虐待(SA)の被害経験を有する群は、F尺度と第8(Sc)尺度の得点が他の尺度度に比べ特に著しく、プロフィール上これを「F-Scパターン」として示した。また治療経過後にMMPIを再施行し、その推移を検討したところ、治療経過後もF尺度と第8(Sc)尺度は得点が下がりにくく、結果として「F-Scパターン」が残りやすいことが示された。児童期性的虐待(SA)被害者は、成人期になっても決断力低下や精神的混乱に悩まされ、対人関係にも苦痛を感じでいる。そのため、愁訴を誇張する傾向がみられる