児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

「出会い系」事件、過去最多=児童ポルノが急増−少女の被害8割・警察庁 ↑→

 警察統計では、児童ポルノにも被害者がカウントされるようになりました。
http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen34/20070215.pdf


 児童買春・児童淫行犯人が写真撮ってるケースで、3項製造罪(姿態とらせて製造)を必ず立件しているからでしょうね。
 携帯にカメラついてるから。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007021500263
検挙件数のうち、児童買春・ポルノ処罰法違反や青少年保護条例違反など子供を性の対象とした事件が22.5%増の1516件。児童ポルノが96.2%増の104件、児童買春が18・5%増の775件と急増した。
 強盗や強姦(ごうかん)などの重要犯罪も91件、恐喝や傷害などの粗暴犯も49件あった。
 援助交際を求める書き込みをしたとして検挙された出会い系サイト規制法違反47件中、18件は児童による不正誘引だった。
 被害者は9.5%増の1387人で、うち18歳未満の少女が82.8%。小学生も4人いた。

 件数多いわりに、罪数決まってない。
 処断刑期決まらないのに量刑しているわけだ。
 弁護人も気付よという感じです。


 裁判所にも児童ポルノ・児童買春を児童虐待として捉えて欲しいですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070215-00000024-mai-soci
児童虐待>過去最多の297件 警察庁まとめ
2月15日11時41分配信 毎日新聞
児童買春・児童ポルノ事件の検挙件数も2229件(同8.8%増)で統計を取り始めた00年以降で最も多く、子どもたちを取り巻く環境が厳しさを増している状況がうかがえる。
 同庁によると、児童虐待の被害児童316人のうち暴行など身体的虐待を受けた児童が215人▽わいせつ行為など性的虐待が77人▽ネグレクト(育児放棄)が24人。
  一方、児童買春事件の検挙件数は1613件(同2.2%増)、検挙人数は1140人(同11.3%増)。児童ポルノ事件の検挙件数は616件(同31.1%増)、検挙人数は350人(同12.2%増)になり、いずれも00年以降で最悪。児童買春の被害児童は1335人(同11.2%減)だったが、児童ポルノの被害者は269人(同9.3%増)だった

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070215-00000050-mai-soci
出会い系サイトに関係して昨年検挙された事件は前年比21.1%増の1915件となり、統計を取り始めた00年以降で最も多かったことが警察庁のまとめで分かった。出会い系サイトに関係する事件は、03年9月に児童を性的に誘ったり、児童側が誘ったりすることを禁じた出会い系サイト規制法が施行され、03年の1743件をピークに減少傾向にあったが、再び増加に転じた。
 児童が巻き込まれた事件も相次ぎ、出会い系サイトをきっかけに行われた児童買春は前年比18.5%増の775件、児童ポルノ事件も同96.2%増の104件だった。事件の被害者のうち小中高生は856人で前年より29人増えた。
 関連事件が増加に転じたことについて、同庁は「出会い系サイト事業者に不適切な書き込みを自主的に削除するように指導を継続していきたい」と話している。

 警察から言われて「自主的」というのが引っかかりますよね。
 それで聞かなければ法的強制という流れです。


 
 かげりもなんも、最初から自己申告制なので、サバ読み放題ですから。

http://www.asahi.com/national/update/0215/TKY200702150181.html
同規制法は、性的関係に誘う書き込みを禁じるほか、ネット事業者には18歳未満が利用出来ないことを明示する義務を負わせている。だが、施行後も18歳未満の被害者が約8割を占める状況は変わらず、昨年は被害者数も増加に転じたことから、同庁は「規制法の効果に陰りが出ている」とみている。

 次の手を考えないとだめですね。