児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

控訴審における破棄率の推移↑→

http://www.courts.go.jp/search/jtsp0010?から
「第6表 刑事訴訟事件の種類及び終局区分別既済人員―高等裁判所」を集計してみました。
 成人の刑事事件の破棄率が上がっています。
 一因としては、別に児童ポルノ・児童買春事件等が地裁に起訴されていて、一方または両方が実刑になった場合に、控訴されると併合の利益を考慮して、量刑不当で破棄されるという現象をあげることができます。そういう悪質なのが増えてきたということになります。

破棄率 総数
H12 控訴審 14.0% 7186
H12 うち少年に対する成人の刑事事件 11.1% 18
H13 控訴審 15.7% 7629
H13 うち少年に対する成人の刑事事件 13.0% 23
H14 控訴審 15.5% 8347
H14 うち少年に対する成人の刑事事件 21.7% 23
H15 控訴審 14.8% 8875
H15 うち少年に対する成人の刑事事件 22.5% 40
H16 控訴審 14.0% 9170
H16 うち少年に対する成人の刑事事件 20.7% 29