「山田太郎さん」として児童買春について来所して「逮捕されるでしょうか?」という相談された方。
相談料の領収書の宛名も「山田太郎さん」。
遠くの××警察署留置場の「田中次郎さん」から
先日「山田太郎」として相談料1万円でご相談した者ですが、
実は「田中次郎」といいます・・・
ご相談の後、いろいろ考えているうちに、逮捕されました・・・
というお手紙。
偽名だったんだ。
そもそもご相談される方に、やたら「山田さん」が多いんです。
ややこしいなあ。
逮捕されて報道されると
児童買春罪の田中容疑者
という強烈な烙印押しがされてしまうので、捕まってからでは、誰が弁護しても挽回できないですね。
見捨てることはしませんが、遠すぎて手も届かないので、有料相談のアフターサービスとして
- 刑事処分の見込み(科刑状況)
- 予想される弁護人の仕事(国選・私選)
- 交通費とか日当とかを加えた弁護費用の見積書
- 弁解・情状立証のポイント
を送りました。
遠すぎると接見1回に日当・交通費が加わりますから、回数が多くなると掛け算されてそれなりの金額になります。
当然、地元の弁護士(当番弁護士)の方が安いことになります。公判請求されても、国選にすればもっと安い。
なお、相談の事実からすれば児童買春罪で、逮捕容疑も児童買春罪なんですが、その当番弁護士が
起訴までに示談して告訴取り下げてもらえば、不起訴になる
なんて言って帰ったそうです。親告罪だと。
それは間違ってますので、付け加えておきました。
こういう話は時々聞かされますが、当番弁護士は、独りで困ったときに出前迅速で来てくれるだけでも心強いという制度であって、万能の当番弁護士は期待しないでください。