児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録記録被告事件弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 hp@okumura-tanaka-law.com)

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松田哲也今井將人「刑法の一部を改正する法律について」法曹時報89巻11号

 詳しい解説が出ました。
 児童淫行罪とは保護法益が違うというのですが、包括一罪になる可能性にも言及されています。

7第179条
(4)罪数
18歳未満の者を現に監護する者が,その影響力があることに乗じて同一被害者に対して数回にわたってわいせつな行為又は性交等をした場合の罪数については,監護者わいせつ罪及び監護者性交等罪の保護法益が,強制性交等罪及び強制わいせつ罪と同様に性的自由ないし性的自己決定権であることに鑑みて, これらの罪と同様に考えることとなる。具体的には,各犯行の時間的,場所的接着性等に照らして一個の行為と評価できる場合には一罪と考えられるが,そうでない場合には,併合罪に(注13)なるものと考えられる。
5)他罪との関係
ア強制わいせつ罪,強制性交等罪等との関係
監護者わいせつ罪及び監護者性交等罪は,強制わいせつ罪や準強制わいせつ罪,あるいは,強姦罪(強制性交等罪)や準強姦罪(準強制性交等罪)が存在することを前提に,それらの罰則では処罰できないものの,それらの罪と同等の悪質性・当罰性が認められる事案に対応するために新設されたものである。
したがって,強制わいせつ罪・準強制わいせつ罪又は強制性交等罪・準強制性交等罪が成立する場合に,重ねて監護者わいせつ罪又(注14)(注15)(注16)は監護者性交等罪が成立するものではない。
児童福祉法違反との関係
監護者わいせつ罪又は監護者性交等罪と児童福祉法の淫行をさせる罪(同法第60条第1項,第34条第1項第6号)との関係は,改正前の強制わいせつ罪又は強姦罪児童福祉法の淫行をさせる罪との関係と(注17)同様である。
したがって, 18歳未満の者を現に監護する者であることによる影響力があることに乗じてわいせつな行為又は性交等に及んだ行為が,同時に,児童に淫行をさせる行為に当たる場合,監護者わいせつ罪又は監護者性交等罪と児童福祉法違反の罪との併合罪となるのでは(注18)なく,両者は観念的競合として一罪となるものと解される。

(注13) 強制性交等罪(改正前の強姦罪)につき,第177条の解説(注20ないし注22)を参照。なお,強制性交等罪等とは保護法益の異なる児童福祉法の淫行をさせる罪(同法第60条第1項,第34条第1項第6号)については,同一の社会的基礎の上において単一又は継続した意思によって犯される限り,その淫行をさせた回数において多数回にわたっていても各児童毎に包括的に観察して一罪を構成するものとされている(東京高裁昭31. 2 . 2高裁刑事判例集第9巻1号103頁,名古屋高裁平26.10.22速報集平成26年149頁等)。
(注14) 改正前の刑法においては,わいせつな行為又は姦淫行為によって個人の性的自由を侵害する罪として, まず,第176条(強制わいせつ)及び第177条(強姦)の罪が置かれ,その補充規定として,第178条(準強制わいせつ及び準強姦)の罪が置かれており,例えば,反抗を著しく困難ならしめる程度の暴行・脅迫によって女子を抗拒不能・心神喪失の状態に陥らせた場合には,一般に,第178条の罪ではなく,第176条又は第177条の罪が成立するものと解されている(最判昭24. 7 . 9刑集3巻8号1174頁参照)。
また, 13歳未満の者の心神喪失又は抗拒不能に乗じた場合も,第176条又は177条の罪が成立するものと解されている。(注15) これと同様に, 13歳未満の者に対するわいせつな行為又は性交等が,外形上は,監護者わいせつ罪又は監護者性交等罪に該当するように見える場合であっても, 13歳未満の者に対するわいせつな行為又は性交等のみを要件として成立する刑法第176条後段の罪又は刑法第177条後段の罪のみが成立し,別に監護者わいせつ罪又は監護者性交等罪は成立しないものと考えられる。(注16) もとより,ある行為が,強制わいせつ罪・準強制わいせつ罪又は強制性交等罪・準強制性交等罪と監護者わいせつ罪又は監護者性交等罪との両方に該当するように見える場合においても,訴訟法的観点から,検察官が監護者わいせつ罪又は監護者性交等罪に係る事実により公訴提起し, これを主張立証した結果,同罪により被告人を処罰することは可能であると考えられる。同罪で公訴提起された場合に,被告人が強制わいせつ罪・準強制わいせつ罪又は強制性交等罪・準強制性交等罪が成立することを証明することによって監護者わいせつ罪又は監護者性交等罪の成立を免れるという関係にあるものではない。
この点について,法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会第5回会議における議論は以下のとおりである。
○中村功一幹事
(前略)罪数の点でございますけれども, こちらも御説明してきておりますとおり,要綱(骨子)第三の罪(引用注:監護者わいせつ及び監護者性交等の罪) というのは要綱(骨子)第一の罪(引用注:強制性交等の罪)や,強制わいせつ罪を補充する趣旨で設けようとするものでございます。したがいまして,仮にある行為が外形的には強制わいせつ罪なし、し要綱(骨子)第一の罪と要綱(骨子)第三の罪との双方に該当するように見られる場合には,強制わいせつ罪又は要綱(骨子)第一の罪のみが成立するものと考えております。(中略)
○佐伯仁志委員
要綱(骨子)第三の規定が補充規定であるということの意味についてですが,先ほど事務当局から刑法第177条,第178条に当たる場合には,それのみが成立するという御説明があったのですけれども,私は第177条ないし第178条に当たり得る場合であったとしても,要綱(骨子)第三の罪で処罰することは可能であると考えます。
○辻裕教委員
1点,事務当局の方から補足させていただきます。ただいま,佐伯委員の方から,要綱(骨子)第一の罪と要綱(骨子)第三の罪の関係について御指摘がございましたが,第一の罪のみが成立すると申し上げた趣旨は,意味としては佐伯委員のおっしゃるものと同様の意味であると考えておりまして,実体法の関係の罪数の整理としては第一の罪のみが成立するという場合があろうかと思いますが,訴訟法的な観点を加味して, この要綱(骨子)第三の罪だけで処罰できるかといいますと,それは可能であると事務当局としても考えているというところでございます。
(注17) 大コンメンタール刑法第3版第9巻71頁〔亀山継夫=河村博〕
○刑法第176条と特別法との関係について18歳未満の児童に対して暴行・脅迫によってわいせつな行為をすることが同時に,児童に淫行をさせることにあたる場合は,本条の罪と児童福祉法の淫行をさせる罪(同法34条1項6号, 60条1項等)との双方が成立する場合があり得る。両罪における保護の重点の置き方の違いからみて,観念的競合と解すべきであろう。
(注18) 橋爪隆「性犯罪に対処するための刑法改正について」法律のひろば70巻11号10頁,同旨。なお,樋口亮介「性犯罪規定の改正」法律時報89巻11号118頁においては,本条が被監護者の将来にわたる人格の発展も合わせて保護の対象に取り込んでいるとして,児童福祉法の淫行をさせる罪は,本条の罪に吸収されるとする。しかし,本条の罪の性質については,法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会第3回において, 「本罪は,強姦罪等と同様に性的自己決定権を侵害するものであ」るとの事務当局の説明を前提に, 「18歳未満の者の健全な育成を保護するという観点ではなくて,飽くまでも被害者の暇疵ある意思決定によって性的自由が侵害されているという観点から,性犯罪として刑法典に規定する必要が高いと考える」(部会第3回橋爪隆幹事発言), 「日本の法律は,刑法は性的な自由を保護し,青少年の保護は児童福祉法等の特別法で行うというような役割分担が行われているわけで,今回,要綱(骨子)第三で設けようとしているのは,強姦罪準強姦罪等と同じように性的自由を侵害する行為として刑法に規定しようというもの」(同部会第3回佐伯仁志委員発言)などと議論されており,少なくとも,直接には,児童の健全な育成等を保護するものであるとの前提とはされていなかった。

「るろうに剣心」の作者が児童ポルノ単純所持容疑で書類された件によせて

 この際、正しい知識を。
 単純所持罪は7条1項の罪。H27.7.15施行なので、それ以後の所持行為が処罰されうることになります。
 業界では、「自己性的目的所持罪」といって、目的要件があるので、必ず有罪になるわけではない。

 趣旨は所持も児童性的虐待ということ(3条の2)

児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律(H26改正後)
第七条(児童ポルノ所持、提供等)
1 自己の性的好奇心を満たす目的で、児童ポルノを所持した者(自己の意思に基づいて所持するに至った者であり、かつ、当該者であることが明らかに認められる者に限る。)は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。自己の性的好奇心を満たす目的で、第二条第三項各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録を保管した者(自己の意思に基づいて保管するに至った者であり、かつ、当該者であることが明らかに認められる者に限る。)も、同様とする。
第三条の二(児童買春、児童ポルノの所持その他児童に対する性的搾取及び性的虐待に係る行為の禁止)
 何人も、児童買春をし、又はみだりに児童ポルノを所持し、若しくは第二条第三項各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録を保管することその他児童に対する性的搾取又は性的虐待に係る行為をしてはならない。

 捜査の端緒は、
①別件(痴漢・盗撮等)で押収された携帯端末からの発見
②販売者側の顧客リスト
がメイン。
 
 今のところ濫用防止規定が効いてて、所持罪だけでは逮捕しない方針

児ポ対ニュース34号
警察庁少年課に対する事前協議の徹底
既述のとおり、自己性的目的所持罪については、参議院法務委員会において、捜査権の濫用を防止することについて格段の配慮をすべきとの附帯決議がなされるなど、本罪の適用は慎重に行わなければならない。こうしたことから、警察として全国的に斉一な取締りが実施されるよう、全ての事案について、平成26年6月25日付け少年課長通達「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律に基づく取締りの報告について」に基づき、確実に警察庁少年課(福祉犯係[警電○○)に事前報告を行い、協議すること
自己性的目的所持罪での現行犯逮捕
自己性的目的所持罪は、「自己の性的好奇心を満たす目的」及び「自ら所持するに至った者」を客観的・外形的証拠により立証することが必要とされているため、現行犯逮捕できる場合は極めて限定的である。ただし、逮捕時に以下の全ての要件を充たしている場合には、例外的に現行犯逮捕も可能と解される。
なお、自己性的目的所持罪で現行犯逮捕した場合は、警察庁少年課に速報すること。

 刑事処分は起訴猶予ないし罰金(~20万円)
 現認されないと処罰されないので、捜索前に物理的破壊を薦める。
 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171121-00000125-dal-ent
作者が児童ポルノで送検…「るろ剣」とは 累計6000万部超、映画、アニメも大ヒット
11/21(火) 19:06配信 デイリースポーツ
 人気漫画「るろうに剣心明治剣客浪漫譚-」の作者、が児童買春・ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で21日、警視庁少年育成課に書類送検されたことを受け、集英社は同日夕、月刊誌「ジャンプスクエア」で連載中の「北海道編」について、当面の間、休載すると発表した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171121-00058545-nksports-soci
るろうに剣心」新作が当面休載、作者書類送検
11/21(火) 19:03配信 日刊スポーツ
 人気まんが「るろうに剣心」の作者容疑者が児童ポルノ所持の疑いで書類送検された。女児の裸のDVDを持っていたとして、警視庁は21日、児童買春・児童ポルノ禁止違反容疑で、漫画家容疑者を書類送検した。
 集英社は同日、「ジャンプスクエア」で連載が復活したばかりの「るろうに剣心明治剣客浪漫譚-」について、「当面の間休載させていただきます」と発表した。今月発売の12月号が3話目だった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171121-00000542-san-soci
女児の児童ポルノ動画を所持したとして、警視庁少年育成課は21日、児童買春・ポルノ禁止法違反(単純所持)の疑いで、人気漫画「るろうに剣心」作者さん(47)=東京都西東京市=を書類送検した。
 送検容疑は10月、都内の事務所で、女児の裸が映った動画を収録したDVD複数枚を所持したとしている。「児童の裸が好きで、購入していた」などと容疑を認めているという。
 同課によると、別の児童ポルノ事件の捜査で、さんが児童ポルノDVDを購入していた疑いが浮上。事務所を捜索したところ複数のDVDが見つかった。

児童買春したら美人局強盗に遭って、泣き寝入りで黙ってればバレないと思って黙ってたら児童相談所からの通報により児童買春で逮捕されて罰金になって、その後、強盗被害者として扱われることに。

 児童買春したら美人局強盗に遭って、黙ってたら児童相談所からの通報により児童買春で逮捕されて罰金になって、その後、強盗被害者として扱われることに。
 ベストな対応は、まず、詳しい弁護士に相談して、児童買春罪について自首して(恐喝・強盗被害の話も添える)でした。そうすれば逮捕もないし、懲戒もないかもしれないし、教員免状も失わない。強盗の被害申告は後だから間違わないように

自動車ナンバー自動読み取りシステム(Nシステム)~ 幕田英雄 捜査法解説(第3版補訂版)-捜査手続から証拠法・公判手続入門まで-

 酒気帯びとか無免許運転の経路の取調で示されることがありますよね

自動車ナンバー自動読み取りシステム(Nシステム
1  Nシステムの意義
Nシステムとは、自動車使用犯罪発生時において現場から逃走する被疑者車両を速やかに捕捉し犯人を検挙すること並びに重要事件等に使用されるおそれの強い盗難車向を捕捉し犯人の検挙及び被害車向の回復を図ること等を目的として導入設置され、走行中の'自動車のナンバーを自動的に読み取り、手配車両のナンバーと照合するシステムである
2 Nシステムの適法性
Nシステムが、運転者等の肖像権を侵害し、その自動車による移動についての,|冑報を把握し監視するものであるとして、国に損害賠償請求がなされた事案において、裁判所は、同システムは走行車の搭乗者の容貌を撮影し画像が記録されるシステムではないこと、走行車両のナンバープレートはナンバーが外部に見えるように取り付けることが義務付けられており、同ナンバー及びそのナンバーの車両が公道上の特定の地点を一定方向に向けて通過したとの情報は秘匿されるべきものとはいえないこと、同システムによるこれら情報の取得・保有・利用の目的及び方法も正当と評価できることを挙げ、Nシステムによって、走行車両のナンバーデータを記録保存していることが原告の権利・私生活上の自由を違法に侵害するものとは認められないとした(束地判平13-2-6判時1748144 なお、車両ナンバープレートの文字データが抽出されるだけで、搭乗者の容貌・姿態が写っている、可能性のある画像が保存・記録されることはないことについては、東高判平17 1 19判タ1183345も言及)
3 Nシステムの保秘の必要性
Nシステムは、犯罪者にカメラ等の設置場所が知られないことによってこそ効果を発揮するものであり、これが公になった場合には、犯罪者が設置場所を避けて通行したり、共犯者にあえて設置場所を通行させてアリバイエ作をするなど、犯人検挙や犯行裏付けに支障が生ずることが一般的に想定されるそこで、具体的事件での同システムの逆用状況やカメラ等の設置場所等については外部に秘匿するとともに、同システムで得られた情報(特定車両の通過情報など) も内部での捜査資料としてのみ利用し、公判に証拠として提出しないようにすべきであるところで、証拠開示の対象範囲についての最高裁判例の趣旨(=設問67に照らし、「通過車両のデータそのものは具体的事件とは無関係に入手されており「当該事件の捜査弁の過程で作成され、又は入手した」証拠とは両えないから証拠開示の対象とはならないと解される。しかし、具体的事件の捜査の過程で、通過車両に関するデータの解析結果を記載し、あるいは通過車両データを出力印字したものを添付して作成した捜査報告書は、「当該事件の捜査の過程で作成され、又は入手した」証拠とされ、開示の対象となる場合もあり得ると考えられる(森島聡論文 刑事証拠開示の理論と実務307 判例タイムズ社参照)
 捜査官としては、Nシステムや通過車両に関する時効は供述調書や捜査報告書を初めとした捜査書類に記載しないようにするとともに、被疑者や参考人にもNシステムによって得た通過車両データを出力印字したものを示したり、Nシステムにより知り得た通過車両のデータの有無やその内容を告げることがないように注意すべきである。

青少年条例違反2、児童買春罪1、姿態をとらせて製造罪1で懲役2年6月執行猶予5年(那覇地裁h29.10.5)

 
 沖縄県の青少年条例では青少年=満18歳に達するまでの者(婚姻した女子を除く。)となっていて、婚姻していないことが構成要件なので、構成要件的故意としては「満18歳に達しない青少年であることを知りながら」では不十分で、「満18歳に達せずかつ婚姻していない青少年であることを知りながら」まで必要だと思います。

沖縄県青少年保護育成条例
第5条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
(1) 青少年 満18歳に達するまでの者(婚姻した女子を除く。)をいう。

那覇地方裁判所平成29年10月05日
 上記の者に対する沖縄県青少年保護育成条例違反、児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反被告事件について、当裁判所は、検察官小澤早央里、弁護人川津知大(私選)各出席の上審理し、次のとおり判決する。
理由
(罪となるべき事実)
 被告人は、
第1 平成29年5月3日午前11時47分頃から同日午後4時33分頃までの間に、(住所略)のホテルD(省略)号室において、A(当時16歳)が満18歳に達しない青少年であることを知りながら、専ら自己の性欲を満たす目的で同人と性交し、もって青少年に対し、みだらな性行為をし
第2 同人が18歳に満たない児童であることを知りながら、前記日時場所において、同人にその胸部を露出する姿態をとらせ、これを被告人の携帯電話機付属のカメラで静止画として撮影し、同画像データ2点を同携帯電話機内蔵の電磁的記録媒体に記録・蔵置させ、もって衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写した児童ポルノを製造し
第3 平成28年12月2日午後10時26分頃から同月3日午前零時14分頃までの間に、沖縄県(以下略)のホテルE(省略)号室において、B(当時14歳)が18歳に満たない児童であることを知りながら、同児童に対し、現金5000円の対償を供与する約束をして、同児童と性交し、もって児童買春をし
第4 平成29年2月19日午後3時48分頃から同日午後7時27分頃までの間に、同ホテル(省略)号室において、C(当時17歳)が満18歳に達しない青少年であることを知りながら、専ら自己の性欲を満たす目的で同人と性交し、もって青少年に対し、みだらな性行為をした。
(証拠の標目)
(法令の適用)
罰条
 判示第1及び第4の各所為 沖縄県青少年保護育成条例22条1項、17条の2第1項
 判示第2の所為 児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律7条4項、2項、2条3項3号
 判示第3の所為 児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律4条、2条2項1号
刑種の選択 いずれも懲役刑を選択
併合罪の処理 刑法45条前段、47条本文、10条(最も重い判示第3の罪の刑に法定の加重)
刑の執行猶予 刑法25条1項
(量刑の理由)
(求刑・懲役2年6月)
刑事第1部
 (裁判官 川﨑博司)

弁護士上谷さくら「 弁護士の立場からみる性犯罪被害者支援の実務と課題」法律の広場70巻11号

 示談金の相場は同種事案の裁判例をみれば判るけどね。
 

1刑事弁護人による二次被害
刑事弁護人による二次被害は、私自身、きわめて頻繁に感じている。
まず、起訴前であればほとんどの場合、示談の申し入れがあるが、加害者側の立場であるにも関わらず、上から目線で態度が横柄な弁護人が少なくない。例えば、強姦致傷罪(改正前)のように被害が甚大な場合でも、10万円などという低額を提示し、これを断ると、「じゃあ、いくらだったらいいって言うんですか?」と逆上する。しかも、そのような金額で被害届や告訴を取り下げるのが当然と言わんばかりの態度である。性犯罪被害の場合、被害者が加害者を許すことは基本的にはない。したがって、示談に応じる場合であっても、被害弁償を受け取るのみで宥恕文言は入れない、被害届や告訴状の取下げには応じないことも多いが、「お金だけもらっておいて、何もしないのか」と苦情を言われることもある。また、当職に対し、「本当に被害者がそう言っているのか?先生独自の意見ではないのか?」と言う弁護人もいる。これは当職に対する侮辱である。被害者の気持ちや示談に関する考え方は人それぞれである。それをじっくり聞いた上で、どのような方法を採るのが最も被害者の回復に資するのかということを第一に考えて、よくよく話し合った上で対応を決めていることを全く理解していない。内心、「示談せずに公判で明らかにした方がいいのに」と思うこともあるが、それを被害者に押し付けることは絶対にしない・
・・・・
一方で、被害者の心情に配慮した活動をした刑事弁護人もいた。一審で荒唐無稽な否認を繰り返して実刑判決を受けた被告人が、控訴して弁護人を変え、一転して犯行を認めた事件があった。損害賠償命令で決定した損害賠償金を全額支払った上、控訴審で被告人は「請求額と支払った損害賠償金の差額も支払う」と述べ、弁護人が「必ず履行させる」と述べた。控訴審の判決は執行猶予がついたことから、私も被害者も、払わないだろうと思っていたのであるが、予想に反して判決後に被告人は全額支払った。私は、法律上支払う義務のない被害弁償をしたことに驚き、様々な思いを巡らしたが、おそらく判決後も弁護人が被告人を懇々と諭してくれたのだと思う。私はこの弁護人に電話をして、御礼を述べた。そして、控訴審の担当検事にも電話で報告した。検事もとても驚いていたが、「分かりました。そのことは記録に残しておきます」と言った。この刑事弁護人は、責任ある刑事弁護を全うしたと思う。それは、被告人が人生を再スタートさせるに当たり、プラスになったはずであるし、被害者の心情を一定程度和らげたことは間違いない。
・・・
三被害弁償について
1示談のタイミング
性犯罪は他の凶悪犯罪と比べ、示談が多い。刑法改正で、親告罪だった犯罪が非親告罪となったが、性犯罪被害者は気持ちが揺れることも多く、最終的には裁判を望まないことも少なくないから、引き続き示談で解決することも相当数あると思われる。
そして、被害者支援弁護士として最も力を注ぐべき場面は、不起訴の可能性がある場合に示談を成立させることであると考えている。送検されても、立証が難しいとの理由で不起訴になる事件も多い。被害者にとって最も辛く、打ちのめされる場面である。しかし、送検から処分を決めるまでの時間は短い。そこで、被害者支援弁護士は被害者の説得にかかる。もしかして不起訴かもしれない。そうすると、刑事処分は何もなし、そうなれば加害者は一円も払わない。しかし、これは紛れもない犯罪であって、たまたま証拠が足りなかったり法律が悪かったりするだけで、あなたが被害に遭ったことは間違いない。だから、不起訴になるなら、せめてお金だけでも払わせよう。
それも十分な罰と言えるのだから、と。そのような説明でほとんどの被害者は納得してくれる。しかし、被疑者側に不起訴の可能性が高いから示談に応じると思われてはならない。金額を値切ってきたり、開き直って「被害弁償しない」と言い出す可能性があるからである。できるだけ起訴してもらえるよう検察官にお願いしつつ、被害者に再度ヒアリングして有利な証拠がないか探しながら不起訴に備えて被疑者側と金額の交渉を続ける。
そこで重要なのが、検察官と被害者支援弁護士のコミュニケーションである。
検察官によっては、私が挨拶の電話をする前に連絡をくれて、「期限ぎりぎりまで頑張りますが、不起訴の可能性もあります。その場合を想定して色々と進めてください」と示唆してくれる人もいる。
不起訴かもしれないからせめて被害者のためにお金をたくさんとってあげてください、という意味である。その場合、決裁まで20日間近くあるから、被害者にあらゆる可能性について時間をかけて説明できるし、私も加害者側の様子を見ながら交渉ができる。
検察官から何も言われなければ、私の方から処分の見通しについて尋ねる。するとほとんどの検察官は、感触を教えてくれる。ここで困るのが、「教えられない」と言い張る検察官が少なからずいることである。

わいせつ画像の自撮り要求に罰則へ…兵庫県条例

 兵庫県少年愛護審議会愛護部会でじゃ「児童ポルノの自画撮り勧誘行為の問題も盛り込むべきだという議論」というのが見当たらないのですが、東京都の条例の議論をパクって、先に成立させようという感じだな。

http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20171117-OYO1T50000.html
18歳未満の子供がスマートフォンなどで撮影した自分の裸の画像を送る「自画撮り」の被害を防ごうと、兵庫県は青少年愛護条例を改正し、画像を要求する行為への罰則を盛り込むことを決めた。12月議会に改正条例案を提出、来年度からの施行を目指す。県によると、自画撮りの要求を処罰対象とする条例は全国初という。
 児童買春・児童ポルノ禁止法では、18歳未満の子供のわいせつな画像や動画を性的な目的で所持することが処罰対象となる一方、画像や動画などを要求する行為は違法とならない。
 これに対し、県の改正条例原案では、18歳未満に自ら撮影させた裸などの画像や動画を提供するよう求める行為そのものを禁止。違反した場合、罰金などの罰則を適用する。対象は、現段階では県内在住の少年、少女が被害に遭ったケースを想定している。

強制性交罪で懲役3年執行猶予5年(東京地裁H29.11.15)

 この判決を見る限りでは、強姦の状況はいろいろあるし、示談して実刑を望まないという被害者の意向を重視するので、従前の量刑相場を維持して、酌量減軽で執行猶予が付く場合もあるということですよね。
 酌量減軽率が高くなるのではとみています

刑法
第六六条(酌量減軽
 犯罪の情状に酌量すべきものがあるときは、その刑を減軽することができる。
第六七条(法律上の加減と酌量減軽
 法律上刑を加重し、又は減軽する場合であっても、酌量減軽をすることができる。
(強制性交等)
第一七七条
十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。一三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

知人女性に暴行、30歳男に猶予付き有罪判決
11/16(木) 2:56配信 TBS News i
 東京・目黒区のマンションで女性に性的暴行を加えたとして強制性交罪に問われた男に対し、東京地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
 被告(30)は、今年7月、目黒区の自宅マンションで飲食店で知り合った当時26歳の女性の手首をつかんで押し倒すなどして、性的暴行を加えたとして強制性交の罪に問われています。
 15日の判決で、東京地裁は「被害者の人格を無視した自己中心的な犯行で卑劣だ」とした上で、「被害者に400万円を支払い、示談が成立し、被害届と告訴を取り下げたこと」などから減刑を認め、被告に対し、懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。強制性交罪の施行後、東京地裁で判決が出たのは初めてです。(15日22:11)

 強姦罪と児童買春罪の観念的競合事案(新潟県警)

 今年2月の事件は「強姦罪+児童買春罪」で、3年以上。(177条後段)
 8月には13歳になっていたので、児童買春罪のみ
 奥村説は、12歳とは対償供与の約束は成立しない

第一七七条(強姦かん)
 暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦かん淫いんした者は、強姦の罪とし、三年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする。
〔平一六法一五六本条改正〕

強姦と児童買春 容疑で社長逮捕=新潟
2017.11.15 読売新聞
容疑者(68)を強姦(ごうかん)と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春)の両容疑で逮捕した。
 発表によると、容疑者は2月下旬、山形県内のホテルで現金を渡す約束をし、下越地方の少女(当時12歳)にわいせつな行為をした疑い。8月下旬には新潟県内のホテルで、この少女が18歳未満と知りながら、現金を渡す約束をしてみだらな行為をした疑い。
 2人は簡易投稿サイト「ツイッター」を通じて知り合ったといい、少女が同署に相談していた。調べに対し、牧野容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。

「刑法の併合罪の規定によって、2個以上の犯罪はその数がどれだけ増えてもそれに対する処罰は150パーセント以上にはならない、と決められているから、判決を受けた事実より前の事実は、自白していなかったとしても、ふつうは後日起訴されることはない」という弁護士の回答

 併合罪加重の上限で、余罪起訴が制限されるというのは初耳でした。
 詐欺の法定刑は10年で、併合罪加重すると15年になるから、本件が懲役2~3年執行猶予だった場合は、この弁護士の見解だと、あと12年分は余罪は立件されうることになります
 こういう場合を想定して刑法50条があるので、余罪は別途起訴されることは珍しくありません。特に別の警察が来るときは躊躇ありません。
 歯止めとなり得るのは、確定した事件で余罪として考慮されていれば、二重処罰になるので、追加で起訴しにくくなるということだと思います。

条解刑法p200
第50条(余罪の処理) 併合罪のうちに既に確定裁判を経た罪とまだ確定裁判を経ていない罪とがあるときは,確定裁判を経ていない罪について更に処断する。
1 ) 本条の趣旨本条は,併合罪中のいわゆる余罪(45条後段に定める禁銅以上の刑に処する確定裁判の確定前に犯した罪で,まだ確定裁判を経ていないもの)につき,執行の調整について定める次条とともに,その取扱いを定めるものである。本条は,余罪について更に処断する場合における処断の基準については定めていない。この点,実務上,余罪については,それのみを裁判する場合と同じように量刑するのではなく,同時に全部の罪を裁判した場合における量刑を念頭に置いて刑を定めているのが通例である。

・・・
量刑実務体系Ⅰp302
第3 刑法45条後段の確定裁判がある場合の量刑判断
これまでの検討を前提として考えるならば,有期自由刑の確定裁判がある場合に,それ以前の余罪について刑法50条により更に処断し,再び有期自由刑を宣告するときには,併合の利益を考慮して刑を定めなければならず,基本的には,両者を合わせて総合的に刑を量定しこれから確定裁判の刑期を控除して刑を定めるのが正しいということになろう。確定裁判の刑によって余罪に対する刑罰の必要性は低下しているし.犯罪の性質によっては違法評価に重複がある可能性もあり,また,確定裁判の刑と合わせて刑期が長期化することによる特別予防的効果の逓減などにも配慮する必要があるからである45)46) 47) 48)。<<>

https://www.bengo4.com/c_1009/c_1410/b_605444/?k=b7f7c&via=twitter
Q 判決確定後の余罪の起訴の可否
2017年11月16日 21時43分

中島 繁樹 弁護士
福岡 福岡市 中央区
弁護士ランキング 福岡県6位 犯罪・刑事事件に注力する弁護士

<自白していれば余罪で逮捕、起訴はないとわかったのですが>
 自白していても、その事実が起訴の対象になっていなければ、後日起訴されることは、あり得るのです。ただ、ふつうは、自白したその事実については起訴しないという判断が、なされたはずですから、後日の起訴はないはずだというだけのことです。
<釈放後に27年から詐欺行為に手を染めていた事が分かったのですが、この場合は自白しなかった余罪として再度起訴されるのでしょうか?>
 同種の手口の同じ犯罪であれば、判決を受けた事実より前の事実は、自白していなかったとしても、ふつうは後日起訴されることはないでしょう。刑法の併合罪の規定によって、2個以上の犯罪はその数がどれだけ増えてもそれに対する処罰は150パーセント以上にはならない、と決められているからです。
2017年11月16日 22時14分

「青少年保護育成条例違反の成立には基本的には「故意」が必要なので(例外的に過失犯処罰規定を置く自治体があります)、」という高橋辰三弁護士(東京弁護士会)のコメントが調査不足の間違いで、過失犯処罰規定を置く自治体がほとんどで、例外的に過失犯処罰規定が無いのが東京都だよね。

 とにかく不用意に青少年と性的に接触したらだめだという形式犯なので、故意過失を問わないというのが全国の青少年条例です。
 児童・青少年だというのが本当だとすると、恐喝被害者=児童買春罪・青少年条例違反被疑者ということになるので、弁護士に相談して、まず、児童買春罪・青少年条例違反被疑について自首することだ。そしたら恐喝も止む。誤って恐喝の被害届を先行させると、自首の機会を逃し、後日児童買春罪等で逮捕されることがあるので要注意。
 年齢確認の過失については、各自治体で説明が違うので、一概に説明すると失敗する。必ず問題になっている県の解説を確認すること。

福岡県青少年健全育成条例
(いん行又はわいせつな行為の禁止)
第 31 条
1何人も、青少年に対し、いん行又はわいせつな行為をしてはならない。
2 何人も、青少年に対し、前項の行為を教え、又は見せてはならない。
(罰則)
第 38 条
1次の各号のいずれかに該当する者は、2年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処
する。
(1) 第 31 条第1項の規定に違反した者
(2) 第 33 条の規定に違反して、同条第1号又は第3号から第5号までに掲げる行為をす
る場所を提供し、又は周旋した者
7 第 26 条第1項、第 31 条から第 33 条まで又は第 34 条第2項の規定に違反した者は、青少年の年齢を知らないことを理由として、第1項、第2項及び第4項の規定による処罰を免れることができない。ただし、過失のないときはこの限りではない。
・・・・・
解説
{要旨]
本条は、第4章、第5章に定める制限・禁止規定の違反者に対する罰則等を定め、各制限・禁止規定の実効を担保するものであるo
{解説]
第7項のf青少年の年齢を知らないことを理由として過失のないとき」 とは、例えば青少年に対して、年齢生年月日等を尋ね、文は身分証明書の・提出を求める等の措置をとり、更に保護者の確認をとった上で、保護者が嘘をつく等、社会通念、をもってしでも予測し得ない場合など、違反者の側に過失がないと明らかに認められる場合が考えられる。

https://www.bengo4.com/c_1009/n_6955/
美人局」17歳女子高生2人が逮捕 性的関係持った「被害者」は罪に問われる?
「美人局」17歳女子高生2人が逮捕 性的関係持った「被害者」は罪に問われる? 画像はイメージです
「18歳未満と性的関係を持ってしまった」というニュースが後を絶たない。しかも、そうした行為が多くの場合、罰則対象になり得ることを利用して、脅しの手段にする人もいるようだ。

福岡県で10月16日、女子高校生と性的関係を持たせた上で、30歳の男性会社員から金を脅し取ったとして、当事者の女子高生2人(いずれも17)と無職の男性(21)らが逮捕された。

西日本新聞によると、逮捕された男性は、女子高校生たちと共謀し、性的関係を持たせた上で、「俺の彼女は17歳ぞ」「示談金100万円払え」と恐喝し、現金13万円を脅し取った疑いがあるという。

18歳未満を利用した美人局(つつもたせ)やハニートラップに引っかかった「被害者」は、罪に問われないのだろうか。もし脅迫された場合、どうしたら良いか、高橋辰三弁護士に聞いた。

●「君子危うきに近寄らず」

ーー通常、18歳未満と性的関係を持ったら、どうなる?

18歳未満と性的関係を持った場合、地方公共団体が制定する青少年保護育成条例違反に問われることがあります。

さらに、性的関係を持つにあたって対価の支払いをしていたような場合には、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」(児ポ法)で処罰の対象とされている児童買春(児ポ法第4条)に該当します。

ーー今のところ、「被害男性」が逮捕されたという報道はないようだ。美人局の手段として18歳未満が利用された場合、性的関係を持ってしまった人は処罰されないのだろうか?

性行為にあたり対価の支払いがなかったことを前提にすると、青少年保護育成条例違反の罪が成立するかが問題となります。青少年保護育成条例違反が成立するためには、18歳未満の者との「淫行」が必要になり、婚約中や真剣交際などでなければ、「淫行」に当たると判断されるケースが多いといえます。

ただし、青少年保護育成条例違反の成立には基本的には「故意」が必要なので(例外的に過失犯処罰規定を置く自治体があります)、18歳未満であることを知らなかった場合には、故意を欠き、同条例違反の罪は成立しません。

ーー今回のケースでは、被害男性が「18歳未満と知らなかった」可能性もありそうだ。では、「実は18歳未満だった」と脅された場合はどうしたら良いのだろうか?

行為時に18歳未満であることを知らなかったのであれば、同法違反は成立しません。本件のような美人局に遭ってしまったら、警察に被害相談をするべきでしょう。

もっとも、故意が否定されるケースは限定的といえますので、18歳以上であることが明らかでないのであれば、そもそも性的関係を持つことはやめなければなりません。

ーー相手が18歳未満だと知らなかったことを証明するには、どういった証拠が必要になる?

故意の判断要素として、女性の風貌、服装、メール、掲示板等における年齢、学校の種別・学年の表示等が挙げられますが、上記の故意が否定されるのは、学生証や保険証などの身分証明証を見せてもらって確認したが、偽造の身分証を見せられていた場合などに限定されます。

単に女性から18歳以上であると聞いていたというだけでは故意を否定するのは難しいでしょう。

今回の被害男性は、自らの条例違反行為について自首していると考えられることから、逮捕までされず、在宅捜査でいわゆる書類送検という扱いになっている可能性もあります。恐喝の被害者であるという側面もあるので報道されないということもあるのではないでしょうか。

ーー報道からは、今回のケースがどうだったかは定かではないが、「禁止危うきに近寄らず」とは言えそうだ。

追記2017/11/14
 修正したようだが、福岡県では過失処罰規定があるので、年齢認識がなかっただけでなく、「青少年側が計画的に欺して陥れようとした場合には過失がない」とか過失もなかったことを説明してあげないと解決にならない。全然わかってないんじゃないか

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171113-00006955-bengocom-soci
ただし、青少年保護育成条例違反の成立には基本的には「故意」が必要なので(過失犯処罰規定を置く自治体があります)、18歳未満であることを知らなかった場合には、故意を欠き、同条例違反の罪は成立しません。

ーー今回のケースでは、被害男性が「18歳未満と知らなかった」可能性もありそうだ。では、「実は18歳未満だった」と脅された場合はどうしたら良いのだろうか?

行為時に18歳未満であることを知らなかったのであれば、同法違反は成立しません。本件のような美人局に遭ってしまったら、警察に被害相談をするべきでしょう。

もっとも、故意が否定されるケースは限定的といえますので、18歳以上であることが明らかでないのであれば、そもそも性的関係を持つことはやめなければなりません。

ーー相手が18歳未満だと知らなかったことを証明するには、どういった証拠が必要になる?

故意の判断要素として、女性の風貌、服装、メール、掲示板等における年齢、学校の種別・学年の表示等が挙げられますが、上記の故意が否定されるのは、学生証や保険証などの身分証明証を見せてもらって確認したが、偽造の身分証を見せられていた場合などに限定されます。

単に女性から18歳以上であると聞いていたというだけでは故意を否定するのは難しいでしょう。

今回の被害男性は、自らの条例違反行為について自首していると考えられることから、逮捕までされず、在宅捜査でいわゆる書類送検という扱いになっている可能性もあります。恐喝の被害者であるという側面もあるので報道されないということもあるのではないでしょうか。

福祉犯の損害賠償請求訴訟の訴額は200~300万、認容額は50~60万で、弁護士費用は24~34万円。

 青少年条例違反とか児童買春罪の民事訴訟を受けたり関与したりするんですが、訴額は200~300万円です。
 数回やってると、認容額とか和解額は50~60万円になります。

 弁護士費用は、
 旧報酬規定で計算すると
  訴額200万円で着手金 160000円
  訴額300万円で着手金 240000円

  認容額50万円で報酬金 80000円
  認容額60万円で報酬金 100000円
だから、24万~34万円。


 

13歳長女を児童ポルノに出演させる、父親に執行猶予付き判決(東京地裁h29.11.8)

 罰金が併科されたので7条7項の提供目的製造罪だと思われます。
 着エロの3号ポルノ製造は、態様としては1号2号より軽いので、実刑になりません。
 今なら監護者わいせつ罪も起訴される恐れがあります。

児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律(H26改正後)
第七条(児童ポルノ所持、提供等)
6児童ポルノを不特定若しくは多数の者に提供し、又は公然と陳列した者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。電気通信回線を通じて第二条第三項各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録その他の記録を不特定又は多数の者に提供した者も、同様とする。

7前項に掲げる行為の目的で、児童ポルノを製造し、所持し、運搬し、本邦に輸入し、又は本邦から輸出した者も、同項と同様とする。同項に掲げる行為の目的で、同項の電磁的記録を保管した者も、同様とする。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3206569.html
13歳長女を児童ポルノに出演させる、父親に執行猶予付き判決
 当時13歳の長女に水着を着せ児童ポルノに出演させていたなどとして罪に問われた父親に対し、東京地裁は、執行猶予付き有罪判決と罰金の支払いを命じました。
 兵庫県に住む自営業の父親(40代)は、カメラマンの男(57)と共謀したうえ、おととし2月、当時中学2年で13歳だった長女に透ける素材の水着を着せてわいせつな動画を撮影するなどした罪に問われています。
 これまでの警視庁の捜査で、長女は「家族の収入源なので我慢していた」などと話していたことがわかっています。8日の判決で東京地裁は、「被害者のけなげな心情につけ込んだ悪質な犯行だ」として、父親に対し、懲役2年、執行猶予4年、罰金50万円を言い渡しました。
 判決後、裁判官は「お嬢さんに対する罪滅ぼしの意味でもまっとうに生活し、家族を大切にしてください」と説諭しました。

高校の師弟関係の児童淫行+児童ポルノ製造事件で、逮捕勾留なし・懲戒なし・罰金90万円・報道なしとなった事例

 同種同等事件では、実刑になったりならなかったりという科刑状況ですが、
 早めに弁護士に相談していただければこういう結果もあります。
 教員免状も温存しました。