児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

「デート援交」潜む危険 「性行為なし」アルバイト感覚

 出会い系サイト規制法立法のきっかけになったのは、オッサンと少女が1対1になった場合の脅迫犯罪の危険性で、全く状況は変わっていません。
 出会い系サイトが規制されたら出会い系アプリとかツイッターに流れているだけです。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/285712
インターネットを通じて知り合った男性と食事に付き合うなどして金銭を得るデート援助交際(デート援交)が全国的に広がっている。特に警戒を強める福岡県警は、9月末までに14〜19歳の少女24人を補導。「性行為なし」を条件とするため、アルバイト感覚で気軽に手を出すケースが後を絶たないという。県警は、性犯罪を未然に防ごうと、補導や啓発を強化している。

 福岡県警「ネット監視強化」

 デート援、パパ活、レンタル彼女−。ネットの掲示板や会員制交流サイト(SNS)でこれらの単語を検索すると、デート援交の相手を募る書き込みが数多く出てくる。食事やカラオケ、買い物に付き合うことで1時間2千〜5千円の「バイト代」を得る仕組みだ。

 県警によると、昨年1年間にデート援交で補導したのは1人だったが、今年7月以降から県内を待ち合わせ場所にする書き込みが急増しているという。

 7月下旬に補導したケースでは、県警の担当者が「デート援 1時間4千円〜 ご飯代、買い物代は別」との書き込みをネット上で発見。応じるふりをしてメールを送ると、福岡市内の待ち合わせ場所に高校1年の女子生徒2人が現れた。2人は「お金が欲しかった」「性行為がないから問題ないと思っていた」と話したという。

 中には性犯罪につながりかねないケースも起きている。9月下旬に補導した高校3年の女子生徒は「男から急に抱き締められ、怖かった」と証言。それでも「洋服代やコンサートのチケット代が欲しかった」と、その後もバイト感覚で繰り返していた。

 県警はネット上を監視する「サイバー補導」を強化している。ただ、従来の援交と違って性行為を伴わないため、買春などの容疑で男性側を取り締まれないなど限界があるという。少年課の担当者は「性行為がないという条件でも、いざ2人きりで個室に入ったり、車に乗ったりすれば何をされるか分からない。決して手を出さないでほしい」と呼び掛けている。

=2016/10/31付 西日本新聞朝刊=