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フィリピンでは、ネットの動画付きチャットを悪用し、少女の裸を閲覧させる犯罪が続発。外国の利用者が料金を支払い、カメラの前にいる少女の姿を見る仕組みで、今年も摘発が相次いでいる。同国中部セブ島の少女(12)は3年前、近所の女の家に誘われて被害に遭った。
少女は事情を知らないまま、パソコンに取り付けたカメラの前で服を脱ぐよう女に言われ、1日20ペソ(約40円)を受け取った。パソコンの画面には白人の男が映っていた。要求通りにポーズを取り、「男にひどくいじめられたと感じた」と言う。少女は「母親に話したら、牢屋(ろうや)に入れると言われた」と、あどけない顔をこわばらせた。
女は自分の娘を含む当時6−14歳の少女たちを、2カ月以上にわたって連日5時間以上「勤務」させており、地元住民の通報で逮捕された。被害に遭った別の少女(16)は、しばしば当時を思い出して怖くなるという。「人を信じられなくなった」と涙を流した。
フィリピン社会福祉開発省のバラ次官は、摘発例は氷山の一角とし、外国人とフィリピン人のグループが関与していると指摘。貧困家庭にパソコンを貸し付けて商売させているとみられ、「大人は金銭のため少女を巻き込む。彼女たちは大きなトラウマ(心的外傷)を負わされる」と話す。児童ポルノ根絶を目指す非政府組織(NGO)「国際ECPAT」(本部バンコク)によると、タイやカンボジアなどではネットで少女を勧誘するケースが増えている。担当者は「東南アジアで撮影された写真や動画がネットで拡散、その後はDVDの形で売られている」と説明、不特定多数の目に触れ続けることになるという。