児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

【イギリス】嘘発見器を使った性犯罪者監視制度の試行外国の立法(237-2)[2008.11]

 イギリスもいろいろやってるということは、再犯に悩んでるんでしょうね。

http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/23702/02370204.pdf
立法情報
外国の立法(2008.11)国立国会図書館調査及び立法考査局
【イギリス】嘘発見器を使った性犯罪者監視制度の試行
海外立法情報課・岡久慶
*2008年9月19日、司法省犯罪者管理局は、保護観察官が釈放された性犯罪者の危険度を計測する手段として、嘘発見器によるテストを強制的に行う制度を3年間試行すると発表した。同局は、2009年4月から限定された地域で3年間の試行期間を持ち、その結果を踏まえて制度を全国に拡大するとしている。

テストにおいては、性の遍歴、保釈条件の遵守、その他該当者が否定する犯した犯罪に関する事実確認という3つのカテゴリーにおいて、Yes/Noの二択で幾つかの質問に回答することが要請された。この結果、最初にテストを受けた者の79%、さらに再テストを受けた者の78%が観察や治療に関連する重要な情報を明かしており、これらの30%が嘘発見器の結果を突きつけられた結果によるものだった。嘘発見器のテストを受けた犯罪者は、受けなかった犯罪者に比べて再犯の危険性を認める傾向が見られ、試行に関わった保護監察官の90%以上が嘘発見器によるテストが業務上有効であると回答している。
しかしながら、この試行はあくまでも自発参加に基づくもので、参加したのは該当する犯罪者の43%にすぎない。嘘発見器導入に必要な、より正確なデータを確保するために、今回の強制的なテストを試行することとなった。