訴因変更命令を拒んだら、そのままの訴因で判断するしかないですね。訴因変更命令の形成力
そんで検察官控訴ということでしょうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071218-00000065-jij-soci
業過致死傷罪の追加を命令=予備的訴因で検察側に−飲酒車3児死亡事故・福岡地裁
12月18日13時1分配信 時事通信
福岡市で昨年8月、飲酒運転の車に追突されたRV(レジャー用多目的車)が海に転落し幼児3人が死亡した事故で、危険運転致死傷と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた被告(23)について、福岡地裁の川口宰護裁判長は18日午前、検察側に業務上過失致死傷(前方不注視)と道交法違反(酒気帯び運転)の罪を予備的訴因として追加するよう命じた。公判は既に結審したが、故意犯の危険運転致死傷罪では検察側立証が不十分と判断したとみられる。
検察側は懲役25年を求刑。しかし同罪でなく業務上過失致死傷罪が適用されると、上限は道交法違反罪と合わせても懲役7年半となる。
福岡地検は近く、予備的訴因として業務上過失致死傷罪などを起訴事実に追加する方針。1月8日に指定された判決期日が、弁論再開などで延期される可能性もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071218-00000059-mai-soci<福岡3児死亡>地裁が訴因追加命令 危険運転認定困難か
12月18日15時1分配信 毎日新聞
地裁は公判を通じ、被告が深酔い状態だったことの立証が難しいとみて、危険運転致死傷罪の認定が難しいと判断したとみられ、先週、地検に訴因変更を打診。地検は従来通り、危険運転致死傷罪の適用を主張し、受け入れを拒んだ模様。刑事訴訟法は裁判所が適当と認めた時、起訴訴因の変更を命令できると定めている。地検は命令も拒む方針だが、同地裁が危険運転致死傷罪を認定した判決を出す可能性は極めて低くなった。
第208条の2(危険運転致死傷)
アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で四輪以上の自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者は十五年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は一年以上の有期懲役に処する。その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで四輪以上の自動車を走行させ、よって人を死傷させた者も、同様とする。
追記
予備的訴因変更に応じるようですね。
判決が懲役7年6月くらいだったとき、量刑不当の控訴理由が言いにくくなりますよね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071222-00000007-nnp-l40
福岡市東区で昨年8月に起きた3児死亡事故で、危険運転致死傷などの罪に問われた被告(23)について、福岡地検は21日、業務上過失致死傷と道交法違反(酒気帯び運転)の罪を予備的訴因に追加するよう求めた福岡地裁の訴因変更命令に対し、応じる方針を示した意見書を同地裁に提出した。年内にも正式な手続きを行う。
福岡地検は「裁判所から命令が出された以上、危険運転致死傷罪について無罪が出る可能性がある。3人の命を奪った被告の刑事責任を問えない可能性があり、やむを得ず命令に応じることになった」としている。
公判では被告の酔いの程度が争点となっていたが、福岡地裁は18日、予備的訴因として両罪を追加するよう命令していた。