児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

法務教官が逮捕された事例

 法務教官は珍しいですが、被疑者の職業は関係ありませんので、各職業に行き渡ったことを示しているということです。
「研修」読んでるか?

http://www.asahi.com/national/update/0423/TKY200704230079.html
少年院の教官、児童買春容疑 警視庁が逮捕
 18歳に満たない少女であることを知りながら現金を渡してわいせつな行為をしたとして、警視庁は、千葉県市原市の少年院「市原学園」の教官(32)=同市磯ケ谷=を児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕したと23日、発表した。「若い子に興味があった」と容疑を認めているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070423-00000041-mai-soci
容疑者は法務教官採用試験に合格後、03年から同学園で勤務。入所している少年への生活指導などを担当し、勤務態度はまじめだったという。同学園の近藤隆首席専門官は「誠に申し訳ない。詳しい経緯を調べて、厳正に対処したい」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070423-00000306-yom-soci
容疑者は「欲望に負けてしまった」と供述している。法務教官は少年院や鑑別所で矯正教育を担当する国家公務員で、容疑者は4年前から同学園に勤務し、窃盗や傷害罪などで収容した17〜19歳の少年の生活や職業訓練の指導をしていた。同学園では「少年の矯正教育を仕事にしており、極めて遺憾」としている。

法務教官になるには

http://www.moj.go.jp/KYOUSEI/kyouse12.html
法務教官は・・・
 深い慈愛と専門的知識に基づき,非行を犯した少年に対して,社会不適応の原因を除去して心身ともに健全な少年として社会に復帰させることを使命とし,教官Aは主として男子被収容者,教官Bは主として女子被収容者を対象として次のような職務に従事します。
 1 少年院に勤務した場合
 少年院に収容された少年の円滑な社会復帰を図るため,個々の少年の問題性に着目し,集団活動,面接,相談助言,講話等を通じて健全なものの見方,考え方及び行動の仕方を指導する生活指導や,余暇を健全・有効に活用する習慣を体得させるレクリエーションの指導その他の矯正教育等に従事します。
 2 少年鑑別所に勤務した場合
 少年鑑別所に送致された少年の身柄を保護し,安んじて審判が受けられるよう心情の安定を図るとともに,少年の問題性,改善可能性等を探り,その資質の鑑別に役立てるために,面接,相談助言その他の業務に従事します。