児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童ポルノ販売罪における「おとり捜査」

児童ポルノDVD販売 容疑で無職を逮捕=佐賀 - 読売新聞 (183文字)2004年9月14日(火

 相変わらず売って捕まっているようです。有体物の譲渡はアシがつきますが、p2pでは対価が得られないということでしょうか。

 ときどき見掛けますが、児童ポルノ販売には被害者がいるんですけど、どうなんでしょうか?
 他の証拠で自白を補強すれば結論は同じでしょうけど

 著作権法違反でも海賊版を買いうけるという捜査方法があります。(これはまあ、財産的損害ですけど)

判例 平成16年07月12日 第一小法廷決定 平成15(あ)1815 大麻取締法違反,出入国管理及び難民認定法違反被告事件
2 以上の事実関係によれば,本件において,いわゆるおとり捜査の手法が採られたことが明らかである。おとり捜査は,捜査機関又はその依頼を受けた捜査協力者が,その身分や意図を相手方に秘して犯罪を実行するように働き掛け,相手方がこれに応じて犯罪の実行に出たところで現行犯逮捕等により検挙するものであるが,少なくとも,直接の被害者がいない薬物犯罪等の捜査において,通常の捜査方法のみでは当該犯罪の摘発が困難である場合に,機会があれば犯罪を行う意思があると疑われる者を対象におとり捜査を行うことは,刑訴法197条1項に基づく任意捜査として許容されるものと解すべきである。