児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

指揮官が現場に居るべきだったり、居ないべきだったり

 津波に備えてあえて海岸で指揮するためにWTCを所有するというのもどうかと思いますが、津波については「僕は、指揮官としては、あの現場にいながらしっかりと指示を出す、それは非常に重要なことだと思っております。」といいつつ、洪水については、「技術のない市長が現場視察をしたところで、大量の随行職員を引き連れ、職員から説明を受けるだけ」と言っちゃうのは、不一致供述ですよね。どっちも信用できない。
 「専門知識のない長が現場視察をしたところで、大量の随行職員を引き連れ、職員から説明を受けるだけで意味が無い」と言いだしたら、大抵の視察は意味が無いことになります。

堺市長選、災害対応でも火花 竹山氏「視察は責務」 橋下氏「意味がない」
2013.09.17 産経新聞
 15日告示された堺市長選に出馬している現職の竹山修身氏(63)は16日、台風18号による大雨で堺市内の河川が増水したため、市長公務を優先して選挙活動をいったん中止し、現場視察などの対応にあたった。これに対し、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は「堤防の現状確認など、素人の市長がやっても意味がない」とツイッターに書き込み、都構想で対立する竹山氏の災害対応を批判した。
 竹山氏は同日午前8時ごろ市役所に登庁。大阪市との境に流れる大和川などの水位が上昇したため、副市長や危機管理担当職員らの計4人で現場視察を行い、午前9時40分に一部地区に避難勧告を発令した。
 一方、大阪維新公認の元堺市議の新人、西林克敏氏(43)を擁する橋下氏は、大和川の氾濫危険水位が下がるまで自宅待機しながら担当者とやり取りし、危機管理対応に備えた。
 この間、橋下氏はツイッターで、大阪市は土木担当副市長が視察を行ったことを明かした上で、「土木技術のない市長が現場視察をしたところで、大量の随行職員を引き連れ、職員から説明を受けるだけ」と竹山氏を挑発した。
 両陣営は避難勧告が解除された午後、選挙活動を再開。竹山氏は「災害の場を自分の目で見るのが市長の責務。橋下氏はリーダーシップを勘違いしている」と反論した。

平成23年2月定例会総務常任委員会
    第三号 三月十四日(月)
◎知事(橋下徹君) 本気です。防災のそういうバックアップ施設は、こちらのほうにまたつくるということはやってますので、あそこに水に流されないような強固な建物の必要性、それからトップの指揮が−−多分これは議員の皆さん、特に議員は、全くそういう意識も感覚もないのかもわかりませんが、僕は金曜日、土曜日、もう寝れませんでした。それはなぜかというと、津波が非常に(発言する者あり)……いいえ、そんなことないですよ。じゃ、意識してるんだったらおっしゃってください。
 じゃ、何をするのかということをおっしゃっていただきたいんですけども、僕は、津波に対して逐次報告を受けて、水門の開閉、そのあたりについて常に神経をほんとにとがらせて眠るに眠れませんでした。
 それが、今回は六十センチ、それから一メートルを超えないというような情報があったので、そういう状況だったんですけど、これが数メートルの津波ということになれば、そしたら僕はどこにいるんだということになれば、それはその現状を見れる場所にいて、しっかり把握をしながら、水門の開閉、それから沿岸部の状況、そういうものを指揮官がしっかり見ながら、そのときどきの指示を出さなきゃいけない。それを土曜日、日曜日、痛切に感じたところです。

◎知事(橋下徹君) 指揮官をされていない方は、そういうふうに言うのかもわかりません。安全性の部分は、しっかりと検討はしなければいけませんが、今回の津波の状況を見て、僕は、指揮官として感じたのは、もし大阪で同じような被害が生じる可能性があるんであれば、WTCのあの頂上か、その展望のところにいて、もちろんみずからの命も守らなければいけませんから、ヘリコプターか何かを上に待機させるということもあるのかもわかりませんが、僕は、指揮官としては、あの現場にいながらしっかりと指示を出す、それは非常に重要なことだと思っております。
 これは、今後、防災拠点というよりも、復興の支援施設、それから指揮コントロールをする場所、そういう点を総合トータルで考えて、あるべき場所というものを考えなければいけませんが、あのような津波の警報が出たときに、そうであれば知事は一体どこの場所にいるのか、どこから指示を出すのか、そういうことを考えなきゃいけないと思うんですね。
 僕は、あれだけの津波を見て、今回、大阪湾内に津波注意報が出るとは最初には想定していませんでした。それが、津波注意報が出る。そうしますと、東南海、南海沖地震津波というものは当然出てくる。要は、WTCビルが損傷を受けるぐらいであれば、内陸部もむちゃくちゃな状態になります。
 でも、今回、痛切に感じたのは、沿岸部をどうやって津波から守るか、津波の破壊力というものは恐ろしいということをみんなが痛感したと思うんですね。今の大阪府のハード面、これも議員がお調べになったらおわかりですけども、これは日本各地ですよ、千年に一度の津波なんていうことに対応したような、そういうハード、沿岸部、これはできていません。
 千年に一度の津波に対応するようなハードを全部やろうと思ったら、これはまた莫大な費用がかかってきます。そのときに、どうしたらいいのか。その津波を見ながら、津波なんていうのは、現に五分、十分の話ですよ。そこで、指揮官がどこにいるべきなのか。
 それを考えたら、僕は、もしあのビルがほんとに問題があるんだったら、移せばいいと思います。もうやめたらいいんですよ。しかし、これはしっかり今から検証する中で、津波のこの状況で、しかも大阪というものは津波に物すごい弱いです。マイナスのゼロメートル地帯があるわけですから。川の遮へいする門、それから水門、これは高潮対策です。ですから、津波ということで船が直撃する状況、あの状況を一体指揮官はどこから見るべきなんでしょうかね。
 僕は、そのときに知事をやってるかどうかはわかりませんし、いつこういう災害が起きるかわかりませんが、もしあのような震災が起きて津波が発生するということになれば、やっぱり僕はあそこのてっぺんか、見えるところにいて、津波をしっかりと自分の目で見ながら的確に指示を出していくというのが、あるべき姿ではないかというふうに思ってます。
 もちろん、その後、ベースキャンプとして機能するかどうか、施設をどうするかというところに関しては、これは安全上の問題、職員の参集の問題、こういうものがあります。ですから、それは例えば上町台地のここにバックアップをつくるのか、いろんな府にある出先機関の事務所を使うのか、そういうのはいろいろあるかもわかりません。
 しかし、沿岸部の−−あんまり危険ばっかりあおったら住民の皆さんが大変ですから、ここも慎重に言わなきゃいけないですけども、でも一番津波で対応しなければいけないところに指揮官と重要な機能を置いておいて、もしあのビルが津波で全部流されてしまうということであれば全く意味ないですけども、それなりの躯体が残るんであれば−−今回の被害状況、あれを見て、きのうも関西広域連合の知事といろんなことをやってたんですけども、最前線のベースキャンプがないから大変なんです。今のあそこ、大変な状況になったのは、全部流されてしまって、そこに拠点を置けないんです。
 だから、拠点をしっかり置くというところを考えて、もっと冷静に、ほんとにあそこのビルがそういう拠点になり得るのか、そういうことを含めて、しっかりとこれは議論していきたいと思うんです。
 今までは、安全性だけ、津波の被害にどうのこうのと、そこだけだったんですけども、指揮官がそういうときにどこにいて、そしてその後、復興のときに、あの施設、ああいう躯体が使えないのかどうなのか、最前線のそういうような現場の拠点になり得ないのか、そういう視点から、もう一度しっかりと検証したいというふうに思っています。
 何でもかんでも、今のこのまんま大丈夫だ、大丈夫だと言うつもりはないですけど、でも委員のように何でもかんでもだめだ、だめだと言うのも、それもおかしいですよ。
 いろんなふぐあいがあったエレベーターの部分については、長周期振動のワイヤーの揺れの関係がありますから、それはきちんと対応しますし、公式にあのビルが問題ないのかどうなのかということは、きちんと調査しますけれども、しかしこの一事をもってすべてだめだといったら、きのう関西広域連合の知事が、専門家がみんな集まってる中で、ベースキャンプが必要だ、こういう最前線でみんなが流れたことがもう不十分だ、こういう議論というものを踏まえていない、全くおかしな議論になってしまいます。もうちょっと冷静にあのビルの扱いについては議論していくべきだと思っています。

◎知事(橋下徹君) 前提がむちゃくちゃなんですけども、津波で全部が全部救助になるような状況と、そのまんま指揮が出せる状況と、それはいろいろあるじゃないですか。だから、言ってるじゃないですか。ヘリコプターでも上に待機させといて、どうしようもなくなったら脱出しなきゃいけないかもわからないですけども、千年に一度の津波を想定するのか、通常の津波のときに対応ができるときにも、あそこからきちんと状況を見て指揮をするということも重要ですよ。
 全部が全部、何でもかんでも逃げるようなことでもないわけですから、指揮官がどこにいて、現場を見ながら、指示を出しながら、そういうことをやるのかという、それは対応する津波の状況によっても違うと思いますよ。


(土井達也君) 大阪維新の会の土井達也です。よろしくお願いします。
 平成二十三年三月十一日、マグニチュード九、国内最大、世界観測史上最大級の地震に日本が襲われました。この大きな悲劇で亡くなられ、また甚大な被害を受けられ、避難生活を余儀なくされている多くの被災者の皆様に、心からお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、大阪府、また関西広域連合で東北地方への支援に注力をしていただいております皆様の御尽力に、心から感謝を申し上げます。
 三月十一日、第一波の津波がこの大阪の岬に届く時間帯に、私は岬の海岸にいました。それで、知事が西川委員とのやりとりの中でおっしゃった津波の重要なところに指揮官と拠点を置くという言葉には、私は、非常に心強く思いました。ただ、指揮官がそこにいるのかどうかというのは、もうそのときの規模の大きさによって吉と出るか凶と出るかというのは、ほんとにわからないことなんで、何とも今のところは言えないなと。ただ、力強く思いました、海岸を持ってる自治体から選出されてる議員としては。