早いほうがいいようです。
横田信之「被害者と量刑(3)」判例タイムズ 第1274号
それでは,行為の時期によって.どの程度の違いがあると解するべきか。
捜査開始前に反省して被害物品を返還したような場合は.最も考慮の程度が大きいであろう。被害の回復程度が同一の場合は,捜査開始後起訴前.起訴後と,時期が遅くなるほど一般的には,量刑上の考慮程度は低下していくであろう。特に.被害弁償をなし得る資力があるにもかかわらず,執行猶予になるとの予測から被害弁償をせず.一審で実刑になったため.控訴審段階で被害弁償をした場合などは,被告人のそのような態度も相まって考慮の程度はある程度低くなるであろう。