否認事件ならともかく、自白事件で「何ら謝罪も慰謝の措置も行っていない」と書かれているのを見かけると、弁護人は何してたんだとおもいますね。
「慰謝」というのは、示談とか弁償ということで、お金が必要になりますが、「謝罪」というのは、行くか手紙かで謝るということなので、気持ちさえあれば、やればできることです。
「謝罪」すると被害者からは大抵きつい反応が返ってきますが、それが被害者側の被告人の行為の評価ですから、それを知れば、少しは反省も深まるでしょう。電車で足踏んだくらいでも謝るのに、犯罪被害を与えて謝らないというのは理解できません。
弁償もできない場合、それだけのことでも有利な事情だし、そういう裁判例もたくさんあるんですけど。
国選報酬の加算事由じゃないしな。
「まず、被害者に謝ろう」というのが奥村の受任直後のルーチンです。