児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

仙台の中学教諭、教え子に淫行 懲役2年実刑確定(仙台地裁・仙台高裁)

 師弟関係親族関係の児童淫行罪は実はほとんど報道されていません。
 最近の量刑としてはこれくらい。
 被害弁償・示談すればもっと軽いと思いますが。珍しい罪名ですので量刑が分からないと、「示談しないとどれくらいか?」「示談してどうなる?」という質問に答えられません。
 なお、同意があるから強姦じゃなくて児童淫行罪なので、「同意の上だった」という主張は、ときどき見かけますが、あまり意味がない。
 「7月逮捕で、11月に控訴棄却」というのは、なんか実刑一直線の超特急ですよね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070203-00000010-khk-soci
仙台市の30代の中学校教諭の男が数年前、教え子の女子生徒と校内で性行為をしたとして、 児童福祉法違反で仙台家裁で懲役2年の判決を受け、二審で確定したことが2日、分かった。 市教委は教諭を懲戒免職処分にしたが、「被害生徒に対する教育的配慮」を理由に公表しなかった。
 判決によると、元教諭は当時の勤め先の学校の一室で、生徒と複数回、性交した。
 元教諭は公判で、「性交は同意の上だった」と主張したが、判決は「生徒からの信望につけ込み、事実上の影響力を及ぼして淫行を助長した」と、教師の立場を利用して犯行に及んだと判断した。生徒も「断ると内申書が悪く書かれると思ったので、仕方なく応じた」と述べたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070203-00000078-jij-soci
中学教諭が生徒にわいせつ行為=実刑確定、懲戒免は非公表−仙台市教委
2月3日16時31分配信 時事通信
 仙台市教育委員会は3日、教え子の女子生徒にわいせつ行為をしたとして、市立中学校の30代男性教諭を昨年、懲戒免職処分にしたことを明らかにした。
 元教諭は児童福祉法違反容疑で逮捕、起訴され、懲役2年の実刑判決が確定しているという。


追記
これじゃ、閲覧するにも事件が特定できないなぁと困っています。
事件番号は、「仙台家裁H18少イ第○号」ですよね。一桁。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070204-00000006-khk-soci
「処分公表を」市教委、受け入れず 仙台・教諭淫行
市教委によると、生徒の親は事件後、「子どもが特定されない限度で公表し、元教諭に社会的制裁を加えてほしい」との意向を示した。しかし、市教委は教育的配慮のほか、元教諭を逮捕した宮城県警が発表しなかったことなどを理由に非公表にすると決めた。
・・・
報道陣から「『教育的配慮』の美名の下、事件隠しをしたと受け取られないか」と尋ねられると、「そういうふうに言われると残念だ。そうした意図で隠したわけではなく、今回は生徒への2次被害を考えると非公表はやむを得なかった」と答えた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070204-00000040-mailo-l04
仙台市教委:わいせつ服役教諭、懲戒免職でも公表せず 保護者要望も「保護」 /宮城
 市教委によると、教諭は女子生徒を呼び出すなどして、複数回にわたって校内で性行為をした。06年、児童福祉法違反(淫(いん)行)の疑いで逮捕、起訴されたことを受け懲戒免職処分とした。
 元教諭は仙台家裁で懲役2年の実刑判決を受け、判決を不服として仙台高裁に控訴したが棄却され服役中。市教委に対し「相談を受けている中で好意を持ち、行為に至った。大変申し訳なく思っている」と話しているという。

 最近、教員の児童淫行罪は実刑なんですよね。
 犯人も弁護士も、知らないので、所詮、懲戒免職で執行猶予だと考えているんじゃないでしょうか?

追記0205
 被害児童保護というのは怪しい言い訳ですね。
 そういう報道機関も独自の判断で掲載するわけでもなく、腰が引けています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070205-00000001-khk-soci
仙台・教諭淫行 市教委の説明、電話一本
2月5日7時1分配信 河北新報
 仙台市の30代の元中学教諭の男が在職中、学校で教え子の女子生徒に淫行(いんこう)した児童福祉法違反事件で、市教委が被害生徒の親への経過説明を電話一本で済ませたことが4日、関係者の話で分かった。親の抗議を受け、市教委は電話の約4カ月後、親に事実上初めて会って謝罪した。

教員免状の失効については、近日中に官報に掲載されます。