児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録記録被告事件弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 hp@okumura-tanaka-law.com)

性犯罪・福祉犯(監護者性交罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

被害者が「抱きつかれ、下半身を押しつけられた」とした捜査段階の供述を、公判で「このような行為はなく、自分が思ったことを自分流に話した」と否定したりして建造物侵入・強制わいせつ罪の無罪判決(名古屋地裁H30.1.11)

 6ヶ月勾留。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018011190221552.html?ref=rank
強制わいせつ、男性無罪判決 名古屋地裁
 女子トイレの個室に侵入して知人女性にわいせつな行為をしたとして、建造物侵入と強制わいせつの罪に問われたベトナム人留学生の男性(21)=名古屋市=の判決公判が11日、名古屋地裁であった。諸徳寺聡子裁判官は「女性の供述は変遷していて信用できない」として、無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

 男性は2017年3月22日午後7時20分ごろ、同市港区のカラオケ店の女子トイレ個室に侵入し、アルバイト先の元同僚女性=当時(46)=に自分の下半身を押しつけたなどとして4月に起訴された。

 ただ、公判では女性が「実際にはこのような行為はなかった」と話したため訴因の一部が変更されており、諸徳寺裁判官は「女性の供述は全般的に迫真性を欠いている」と指摘し、客観的な証拠もないとして「わいせつ行為は認められない」と判断。わいせつ目的の侵入は認められないとして、建造物侵入も否定した。

 判決によると、男性と女性は当時、他の知人も含めて十数人で同店を訪れていた。男性の弁護人によると、男性は愛知県警に逮捕された後も一貫して「酔っていたため間違えて女子トイレに入った。わいせつ行為はしていない」と主張していた。

 男性は15年に来日。通訳を目指して日本語を学んでいるといい、判決後は「逮捕されて怖かったが、私はやっていないとずっと思っていた」と語った。

http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20180112-OYTNT50003.html
男性は昨年3月、アルバイト先の送別会が行われた同市港区のカラオケ店の女子トイレで、同僚だった40歳代の女性に下半身を押しつけたなどとされたが、男性は「酒に酔い、女子トイレと知らずに用を足そうとした」と否定。被害を訴えた女性の供述が唯一の直接証拠で、公判ではその信用性が争われた。

 判決理由で諸徳寺裁判官は、女性が「抱きつかれ、下半身を押しつけられた」とした捜査段階の供述を、公判で「このような行為はなく、自分が思ったことを自分流に話した」と否定したことを挙げ、「重要な部分が大きく変遷し、信用性を大きく損なう」と指摘。「被告が女性の意に反する性的接触をしたとするには疑問が残る」と述べた。

 男性は公判途中まで約6か月間身柄を拘束されたといい、判決について「絶対やっていないので、認められてうれしい」と話した。

 一方、名古屋地検の早川幸延・次席検事は「判決内容を検討し、適切に対応したい」とコメントした。