児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

小弓場文彦「法科大学院派遣検事の日常」研修744号

 教授殿。

法科大学院派遣検事の日常
小弓場文彦
1 はじめに
私は,平成21年4月から「法科大学院への裁判官及び検察官その他一般職の国家公務員の派遣に関する法律」に基づきいわゆる派遣検察官として,京都大学法科大学院(教授・常勤)と同志社大学法科大学院(客員教授・非常勤)に派遣されております。
法科大学院制度もすでに今年で7年目に入りましたが.法科大学院に派遣された検事が,そこで具体的にどのような日常を送っているのかについては,未だ知られていないようです。そこで,私の経験に基づき.法科大学院に派遣された検事の仕事の内容などをお伝えすることにします。

(1) それでは.前期期間中の1週間の授業日程等を紹介しましょう。
月曜日午前10時〜午後0時
 オフィスアワー(研究室に必ず在室して学生の質問等に応じる時間)
火曜日午後1時15分〜午後2時45分
 同志社大学法科大学院での授業(刑事訴訟実務の基礎)
水曜日午後l時〜午後2時30分
 京都大学法科大学院で授業(刑事訴訟実務の基礎)
 授業終了後.担当教員3人で次回授業の打ち合わせ。
木曜日午前10時45分〜午後零時15分.午後1時15分から午後2時45分
 同志社大学法科大学院で授業(刑事模擬裁判)
 あるいは.京都大学の教授会への出席(1か月に2度の割合で開催)
金曜日午後2時45分〜午後4時15分
 京都大学法科大学院で授業(検察実務演習)

以上の他に.同志社大学法科大学院の「法曹倫理」の授業(前期は2クラス分を2コマ担当)も加わります。
授業のない時間帯は.学生の質問対応,授業の準備, レジュメや問題の作成,課題レポートのチェック,調べ物等々を行っています。
研究者教員の中には授業や会議がある日以外は自宅で研究や論文執筆を行う方もいるようですが,検事はもともと仕事を家に持ち帰らず,どんなに遅くなっても役所で仕事をする態度が身についている上,自宅には授業の準備に必要となる文献や判例等の資料もありませんから,私は,毎日午前9時前ころに大学に出勤し,授業の準備等が間に合わないときには土日も出勤しているという現状です。

 チュラチュラチュラチュラチュラチュララ〜