児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

「疑似児童ポルノ」を全国初摘発 頒布容疑で写真家らを逮捕

 「少女のように見える30歳」の疑似児童ポルノを販売したようです。似非といってもいい。
 これは刑法175で対応できます。
 表現の自由を主張してください。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090917-00000540-san-soci
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090917/crm0909171156007-n1.htm
容疑者は「映っているのは陰部ではない」とわいせつ性を否定している。
 警視庁によると、少女のように見える成人女優を使った「疑似児童ポルノ」作品が摘発されたのは、全国で初めて。
 逮捕容疑は、今年6月、女優(30)の陰部が映ったDVD「WAREMEX(ワレメックス)No.15」計45枚を、アダルトショップ2店舗に出荷したとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090917-00000050-mai-soci
疑似児童ポルノ>全国で初の摘発 容疑の写真家逮捕
9月17日12時25分配信 毎日新聞
同課によると、疑似児童ポルノの摘発は全国初。容疑者はマニアの中ではカリスマ的存在として知られ、「映っているのは陰部ではない」と容疑を否認しているという。
 同課によると、容疑者はこれまでに児童ポルノ写真集など約100作品を作製。「児童ポルノ禁止法が施行された99年以降は法に触れるので、一見少女っぽい女性を使って作品にしていた」と供述しているという。

追記
 「疑似児童ポルノ」という報道発表が紛らわしいという反応があるようですが、着エロと同様に、相変わらず減らない真実の児童ポルノを求めるニーヅに対応して、児童ポルノ法で規制される限界に挑戦してギリギリのところで儲けようという動きがあって、警察がその需要を威嚇するためにわいせつ図画(刑法175条)の検挙であるにもかかわらずあえて「疑似児童ポルノ」と表現したのだと理解しています。要は、一発かましたということです。よくあることです。
 しかし、これまでは17歳児童の性交場面については、被害児童が特定されない限り、1号ポルノでの立件を見送り「わいせつ図画」で立件してきたので、ホントは児童ポルノなのにわいせつ図画という意味での「疑似児童ポルノの摘発」というのも見飽きています。また、(わいせつ図画罪だとモデルを特定しないので真の年齢はわからないので)ちょっと無理なセーラー服物とか児童ではないビデオもたくさん「わいせつ図画」として立件されてきてますから、「疑似児童ポルノの摘発は全国初」というのは、いまさら何で?という感想です。警察がこのほど勝手に「疑似児童ポルノ」というジャンルを作っただけじゃないの。
じゅうぶん話題になったので、作戦は成功ですね。