児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童買春・ポルノ禁止法見直しPTの第2回会合を

開催「法改正の方向性について党内論議
 児童ポルノの定義を見直すんですか?
 線引きとかいってもいまでも何でもなんですどね。
 それより、温泉・更衣室盗撮は製造罪にしないんですか?
 年齢知情推定規定を置けば、ギリギリまで取り締まれますよね。

http://www.maruya-kaori.com/topix_2008_02_08.htm
2008.2.8 児童買春・ポルノ禁止法見直しPTの第2回会合を開催「法改正の
方向性について党内論議
 その後、出席議員で議論を行い、
1.単純所持についてどうするか、
2.児童ポルノの定義をどうするか、
3.携帯電話・ネット上での不特定多数への拡散をどうするか、
の3つの論点で話し合いを行いました。単純所持については、G8で単純所持
を処罰対象としていないのは日本とロシアのみであり、国際的な批判も強くな
ってきていることから、今回の見直しで単純所持も処罰対象とするべきとの意
見が多くでました。
児童ポルノの定義については、アニメや音声を含むのかどうかなど、より議論
をしていく必要があるとした上で、現行法であいまいになっている事により処
罰の対象にならない児童ポルノがあるのであれば、しっかりと線引きをすべき
だとの意見もありました。最後に、今回の議論を踏まえ、今国会中での法改正
をめざし、検討を行っていくとの方向性が確認されました。

プロジェクトチームがいちいちこんな初歩からおさらいをしているようでは、万全の立法は望めませんね。

続報

児童ポルノ” 公明 罰則設け所持禁止 法改正案の提出目指す
2008.02.08 NHK
 公明党は、子どもたちのわいせつな画像を写したDVDなど、いわゆる児童ポルノへの対策を強化するため、児童ポルノを所持すること自体を、罰則を設けて禁止する方向で検討を始め、今の国会に法律の改正案の提出を目指すことを決めました。
 児童ポルノ対策をめぐっては、福田総理大臣が、先に、鳩山法務大臣に取り組みを強化するよう指示したのに対し、鳩山法務大臣も与党と協力して取り組む考えを示しています。
 こうしたなか、公明党は、きょう作業チームの会合を開き、対策の強化を検討した結果、今の国会に、児童ポルノ禁止法の改正案を議員立法で提出することを目指す方針を決め、今月中に、改正案の概要をまとめることになりました。
 改正案の内容について、作業チームは、児童ポルノを所持すること自体を罰則を設けて禁止することを新たに盛り込む方向で、所持していても罪に問わない例外的なケースを定める必要があるかどうかも検討することにしています。

 医学用とか刑事訴訟用とか正当な理由はあり得るのですが、例外については「正当事由」くらいにしておかないと、3項製造罪(姿態とらせて製造)の二の舞になります。
 2号・3号ポルノの性欲刺激要件も医学写真を除去するためだと聞いたことがことがありますが、それを客体の要件にしたために(違法性阻却ですよね)、乳幼児への性犯罪者が撮影する行為が、児童ポルノ罪から外れることになっています。