児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童ポルノを見て、歯止めがきかなくなった

 そういう人もいると思いますよ。
 こういうケースを研究しないと、性犯罪誘発説も否定説も根拠がないです。

元教諭「遊び感覚だった」 わいせつ事件に懲役10年判決 鹿児島地裁 /鹿児島県
2006.09.28 朝日新聞社
 子どもにわいせつ行為をしたとして、強姦(ごうかん)未遂罪などに問われた被告(28)に、鹿児島地裁の谷敏行裁判長は懲役10年を言い渡した。被告はこれまでの裁判の中で「児童ポルノを見て、歯止めがきかなくなった」と述べ、弁護士は朝日新聞の取材に対し「犯罪の遠因は、わいせつ画像が氾濫(はんらん)する現状にある」と話す。約4人に1人が再び罪を犯す性犯罪。5月からは一部の刑務所で心理学を応用した新たな矯正プログラムが実施されているが、有識者は「根絶には様々な治療の組み合わせが必要」と指摘する。(桑原紀彦)
 「本やビデオに映っていることを試したくなった」。被告は今年6月、拘置中に関係者にあてた文書で、きっかけを告白した。
 所有していた子どもを扱ったわいせつな本やビデオは100を超え、数え切れないほどの画像をインターネットから保存していたという。被告は「ロリコン小児性愛)に興味を持ったのが大学1年。古本屋で初めてロリコン雑誌を購入し、このころから雑誌やビデオと同じ行為がしたくなった」と記した。さらに、「犯行はいつも『遊び感覚』だった」とも。
 被告と接見してきた弁護士は「大量のわいせつな情報に接し、現実と仮想の境界があいまいになったのでは。妄想や欲望を押しとどめられない未熟さがあった」と語った。
 一方、「小児を題材にしたわいせつ物が世の中に氾濫(はんらん)する現状も遠因にある」とも話す。
 鹿児島市中心街の、ある古書店。フロアの隅が壁で仕切られ、のれんをくぐるとアダルトコーナーに入る。成人に交じって、中学生くらいに見える少女が出演するアダルトビデオや、女児を監禁する設定のゲームが置かれていた。
 99年に施行された児童買春・児童ポルノ禁止法では、18歳未満の子どもの性交場面のほか裸の写真や映像の製造・提供などを禁じている。警察庁によると、05年の児童ポルノ摘発件数は470件で、5年前の2・7倍だ。
 それでも県警少年課によると、映像に出てくる少女が子どもと特定するのが難しい上、わいせつなシーンが映ったアニメ画像は同法の規制外で、児童ポルノ排除は難しいのが現状だ。