児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

静岡新聞連載中「衝動の果てに〜浜松・女子中学生買春事件」

 犯人も被害者も普通の人ですよ。約束守る人じゃないと成立しない。

衝動の果てに〜浜松・女子中学生買春事件(2)=「彼氏のため」が落とし穴−かつての自分を後悔2006.04.23 朝刊
「お金が欲しかった。でも、すごく後悔している」−。浜松市内のビルの一室。十代のころ、幾度となく児童買春の相手をした浜松市内に住む女性(24)は、明るいそぶりを交えて過去を振り返る中、一瞬、真顔に戻ってぽつりと語った。「もっと自分を大切にすれば良かった…」

衝動の果てに〜浜松・女子中学生買春事件(1)=「ちょっと我慢すれば…」 金欲しさ、抵抗感なく 普通の少女らがなぜ
2006.04.22 朝刊 
 少女たちに非行歴などはほとんど見当たらない。「話し方や態度はごく普通の中学生」と捜査関係者。だが、自らの意思でテレクラに電話し、相手を探していた。中には十数回、買春の相手をしていた少女もいた。男と会う約束をした少女に別の少女がついて行くケースもあった。

衝動の果てに〜浜松・女子中学生買春事件(3)=「出会い簡単」やめられず−罪の意識、希薄な大人 2006.04.24  静岡新聞社
 静岡大の笹沼弘志教授(憲法学)は「事件の背景には、日本における子どもの権利への関心の低さ、買春に寛容な風土がある」と指摘。「買春が罪だという意識はない。相手と合意の上で行う点が意識を希薄化させているのだろう」と分析する。


普通の人である児童買春犯人にとっても、犯行の機会を提供してくれます。

衝動の果てに〜浜松・女子中学生買春事件(4)=危険な入り口「ケータイ」−親の目届かず野放し連載企画物2006.04.25 
 下田教授は「インターネット機能付きの携帯電話を持たないのが一番安全だが、ここまで普及した以上、インターネット時代の情報教育に社会を挙げて取り組む必要がある」と力を込めた。
 【写説】児童買春や淫行など性犯罪に巻き込まれる“入り口”になっている携帯電話=静岡市内(写真と本文は関係ありません)

衝動の果てに〜浜松・女子中学生買春事件(5・完)=最前線に立つ養護教諭−実態見抜き、生徒導く
連載企画物 記者署名物 2006.04.26 
 県養護教諭研究会が昨年十二月にまとめた事例集。そこには出会い系サイトで知り合った男性の買春相手となった中三女子について、問題を把握した養護教諭が生徒指導主事らと速やかな情報交換と共通理解を進める一方、生徒の気持ちに寄り添い丁寧に接した結果、「このままではいけない」という自分を大切に思う気持ちが育った例が紹介されている。