児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

<コピー控訴訴訟>特別抗告を棄却し有罪が確定 最高裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050707-00000054-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050707-00000045-jij-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050707-00000071-kyodo-soci
 被告人にどう説明するか困りますね。

http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/dc6df38c7aabdcb149256a6a00167303/5e919017dd159d7f49257037000d9562?OpenDocument
判例 平成17年07月04日 第二小法廷決定 平成17年(し)第125号 控訴申立棄却決定に対する異議申立て棄却決定に対する特別抗告事件
要旨:
 電子複写機によって複写されたコピーである控訴申立書による控訴申立てが無効とされた事例
内容:  件名 控訴申立棄却決定に対する異議申立て棄却決定に対する特別抗告事件 (最高裁判所 平成17年(し)第125号 平成17年07月04日 第二小法廷決定 棄却)
 原審 福岡高等裁判所 (平成17年(け)第2号)
主    文
       本件抗告を棄却する。
理    由
 本件抗告の趣意のうち,判例違反をいう点は,事案を異にする判例を引用するものであって,本件に適切でなく,その余は,単なる法令違反の主張であって,刑訴法433条の抗告理由に当たらない。
 なお,電子複写機によって複写されたコピーであって,作成名義人たる外国人である被告人の署名がない控訴申立書による控訴申立ては,同書面中に被告人の署名が複写されていたとしても,無効と解すべきであるから,これと同旨の原判断は,正当として是認できる。
 よって,刑訴法434条,426条1項により,裁判官全員一致の意見で,主文のとおり決定する。
(裁判長裁判官 津野 修 裁判官 福田 博 裁判官 滝井繁男 裁判官 今井 功 裁判官 中川了滋)




 こんなこともあるので控訴期限当日の控訴というのは緊張します。
 控訴趣意書の提出期限も厳しいです。
 刑事事件の控訴は印紙がいりませんから、控訴するかしないか決めかねているときは、とりあえず原審弁護人控訴でも被告人控訴でもしておいて、落ち着いてから、控訴理由考えながら、取り下げるか続行するかを検討してもらうことが多いです。


 なお、刑事事件の控訴申立は紙一枚・無料です。
 宛先は原審裁判所。

事件名:
罪名:

                  平成  年  月  日

  高等裁判所 御中

                 被告人         印

              控訴申立書

 上記の事件について、平成 年 月 日、  地方裁判所が言い渡した
              懲役 年
の有罪判決は、全部不服であるから控訴を申し立てる。