「請求棄却」じゃなくて量刑不当の控訴が「棄却」されたようです。
付加刑である没収も強く効いているということですね。
http://www.stv.ne.jp/news/item/20090212185651/index.html
一審の札幌地裁では被告らに、牛肉およそ2.8トンを没収する有罪判決を言い渡しました。被告は、「会社の経営が厳しく、牛肉を返して欲しい」と訴えていましたが、札幌高裁は「没収は重すぎるといえない」と結論づけ、一審と同じ、牛肉の没収を言い渡しました。
関税法違反罪に問われた食肉販売会社社長 「肉返して」と控訴=北海道 読売新聞社 2009年1月16日(金)
被告は1審・札幌地裁で執行猶予付きの有罪判決を受けたが、判決で没収が認められた牛肉の返還を求めて控訴。この日、行われた被告人質問では、控訴した理由について、「肉を返してほしい。それに尽きます」と述べた。同被告は約3トンの「最高級の黒毛和牛」を約2000万円で仕入れたが、密輸に失敗し、肉は札幌地検に押収された。この日で結審し、判決は2月12日に言い渡される。
牛肉密輸出:牛肉は没収 裁判長「引き合わぬ、明らかに」−−札幌高裁判決 毎日新聞社 2009年2月13日(金)
牛肉は現在、冷凍保存中。判決が確定すれば、売却され代金が国庫に入るが、売却できなければ処分される。
食肉加工卸会社「ミートホープ」詐欺事件の場合、牛肉は没収されず、在庫約300トンが残った。破産管財人だった弁護士によると「世間を騒がせた肉を売却するのは適切ではない」として動物園に引き取りを打診したが「(動物に)牛肉を与えると他の肉を食べなくなる」と拒否され、最終的に埋め立て処分にした。