児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

少女買春の職員を懲戒免職 守谷市、逮捕後2カ月間気づかず

 公務員であっても制度的には通知されません。
 しかし、犯罪者名簿の係の人が、知人の名前を見つけると、ほんとに市長につたえるんですね。そういう視点なのか。(犯罪者名簿を管理してるのも市長なので構わないのでしょうが)
 そういうことなので検挙されてから罰金払う前後に転籍する人もいますよ。弁護士はそこまでアドバイス求められます。

http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/ibaraki/080627/ibr0806270315003-n1.htm
少女買春の職員を懲戒免職 守谷市、逮捕後2カ月間気づかず
2008.6.27 03:14
 逮捕当日、男性職員は職場に姿を見せなかったが、母親から「血圧検査で休む」と連絡があったことから不審に思われることはなかったという。ただ、その後も欠勤が続いたことから、本人の携帯電話に連絡を試みたが、電源が切れた状態になっていた。ゴールデンウイーク明けの5月7日、ようやく出勤してきたため上司が事情を聴いたが、男性職員は詳しくは語らず、通常通り仕事をしていたという。
 事件が発覚したのは6月18日。東京地検から男性職員の本籍地である同市に既決犯罪通知書が届き、担当者が男性職員の名前が記されていることに気づいた。本籍地の自治体が勤務先でなければ、事件が明らかにならない可能性もあった。同市は19日になって男性職員から事情聴取を行い、23日に職員分限懲戒等審査委員会(委員長・西野賢一副市長)を開いて処分を決めた。

前東京福祉大総長に実刑 教職員にわいせつ6件

 地位利用が悪質だと指弾されるんですが、通り魔的犯行も悪質なので、どう形容しようと悪質なんですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080627-00000913-san-soci
福崎裁判長は「被害者は被告との地位の差から泣き寝入りを余儀なくされ、被害直後に退職した者や立ち直れずにいる者もいる」などと、被害者の精神的苦痛が大きいことを指摘。加えて、犯行後の被告の行動を「直ちに謝罪するどころか、被害者の上司を使って口封じをするなど組織を利用して犯行の隠蔽(いんぺい)を図った」と非難した。
 判決によると、被告は平成17年5月〜19年5月、東京都豊島区の同大の総長室で女性職員の胸を触るなど、5人の女性に計6件のわいせつ行為をした。

 罪数でみると手持ちの事例では執行猶予は見あたりません。
 起訴前に示談すれば起訴件数が減るわけで、多数回の場合は、そこが勝負ですね。

強制わいせつ5~7罪の量刑
懲役3年実刑
懲役2年08月実刑
懲役4年06月実刑
懲役2年実刑
懲役1年06月実刑
懲役3年10月実刑
懲役2年08月実刑
懲役4年06月実刑
懲役2年06月実刑
懲役3年02月実刑

弁護士さんから「児童買春事件の弁論要旨の書き方を教えて下さい。」

 数回になるとうんざりですね。
 弁論要旨は弁護人の主張立証のおさらいですから、弁論要旨が書けないということは、何も考えずに主張立証してきたということです。弁論要旨だけ借りてきてもだめ。
 被告人にはお気の毒です。

 受任直後に「主張立証のポイントを教えてくれ」と聞く方がまだまし。記録見てない弁護士に抽象的に聞いても意味ないんですけどね。