児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

被害児童のブログが接点となった事例

 これは、フィルタリングでは防げませんよね。ブログを禁止するしかない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070423-00000079-kyt-l25
調べでは、容疑者は2月10日午後3時ごろ、高島市のバス停に、当時小学6年だった女児(12)を誘い込み、体を触った疑い。
同署によると、容疑者は、女児が携帯電話で開いていたブログ(日記風ホームページ)にアクセスして知り合って、この日に会う約束をしたという

 犯人のメールなんか見てると、掲示板なんかにおびただしい数の定型の書き込み(「甘言」)をして、その数%の返事があった児童に「会おう」という定型の返事(「言葉巧み」)を出して、その数%の児童と会って、後はこっちのもの、という感じですね。
 ネット上なら定型文を貼り付けたり返信したりするだけで無料で巨大な網を張ることことができるので、時々無警戒な児童を引っかけることができるわけです。児童がネットにアクセスする以上、フィルタリングだけでは防げませんよね

往年のポルノ女優、傷害で逮捕

http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/20070424/94d1ce47154d893b4b762184e6569805.html
 十三(大阪市淀川区)で事件起こしていた記憶があります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000202-yom-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000024-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000016-jij-soci
容疑者は「愛染恭子」の芸名で、映画や舞台に出演していた。同容疑者は容疑を認め、「自分の知り合いの男性と関係を持ったので腹が立った」などと供述している。

 「知り合いの男性」は14歳と関係もっちゃいけません。青少年条例違反や児童淫行罪になりますから。

連続強姦被告に無期懲役判決 大阪地裁

 強姦致傷や強盗強姦の最高刑が無期懲役で、併合罪になっても無期は無期なので(死刑にならない)、何件やっても頭打ちになります。件数が多いほど1件当たりの刑期は短くなります。
 

http://www.asahi.com/national/update/0424/OSK200704240020.html
被告は04年5月〜05年7月、大阪市東住吉区の路上で自転車の女子高校生に「おれはヤクザや。ピストルを持っている」と脅してわいせつな行為をするなど、女性計18人を狙った強姦・強制わいせつ事件を繰り返した。

第46条(併科の制限)
2 併合罪のうちの一個の罪について無期の懲役又は禁錮に処するときも、他の刑を科さない。ただし、罰金、科料及び没収は、この限りでない。
第181条(強制わいせつ等致死傷)
第百七十六条若しくは第百七十八条第一項の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯し、よって人を死傷させた者は、無期又は三年以上の懲役に処する。
2 第百七十七条若しくは第百七十八条第二項の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯し、よって女子を死傷させた者は、無期又は五年以上の懲役に処する。
3 第百七十八条の二の罪又はその未遂罪を犯し、よって女子を死傷させた者は、無期又は六年以上の懲役に処する。
第241条(強盗強姦及び同致死)
強盗が女子を強姦したときは、無期又は七年以上の懲役に処する。よって女子を死亡させたときは、死刑又は無期懲役に処する。

電話接見〜6月から

 申し合わせ事項が回ってきました。
 弁護士が最寄りのアクセスポイント(地検・法テラス)から電話するという制度なんですが、一見すると、

  拘置所    アクセスポイント
 東京拘置所東京地検・法テラス東京
 大阪拘置所大阪地検・法テラス大阪
 神戸拘置所神戸地検・法テラス神戸

という対応関係になっていて、

 神戸拘置所大阪地検・法テラス大阪
 大阪拘置所神戸地検・法テラス神戸
 東京拘置所大阪地検・法テラス大阪

は不可と読めます。
 せっかく「アクセスポイント」の設備を設けたのに、市内通話しかできないようです。
 神戸地裁からの控訴事件を受けた大阪の弁護士は電話接見できないということでしょうか?
 市外通話OKですよね?


追記
 法テラスに聞いてみましたが、やっぱり神戸・京都の拘置所から大阪のアクセスポイントというのはダメみたいです。
 事件は県境をまたぎますが、お役所・弁護士会はどうしても都道府県単位です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070501-00000059-mai-soci
<電話接見>6月から16署で試行 警察庁日弁連合意
5月1日15時1分配信 毎日新聞
 警察庁と日本弁護士連合会は1日、逮捕され、警察署に拘置中の容疑者、被告と弁護士が電話で連絡を取れる「電話接見」を北海道、沖縄など9道県の16警察署で試行することで合意した。6月以降に順次スタートする。交通の便の悪い地域で弁護士と容疑者双方の便宜を図るのが目的で、状況を見てさらに他県に拡大することも検討する。 電話接見を試行するのはほかに岩手、群馬、三重、奈良、岡山、徳島、熊本の各県。16警察署はいずれも都市部から車で数時間かかる場所が選ばれた。
 試行計画ではまず、原則として県庁所在地にある警察署を拠点署に指定。弁護士はこの拠点署まで出向き、遠隔地の警察署に収容されている容疑者らと通話する。弁護士は携帯電話を使用するが、容疑者らは面会室の固定電話を使用する。時間は15分以内。通話料金は弁護士側が負担する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070501-00000306-yom-soci
容疑者・被告の「電話接見」、16署で試行へ
 警察庁は1日、警察署の留置場に拘置されている容疑者や被告が電話で弁護人と連絡を取る「電話接見」について、6月以降、9道県(16警察署)で試験的に始めることを決めた。
 北海道(伊達、室蘭署)、岩手(宮古、久慈、釜石署)、群馬(館林署)、三重(尾鷲、熊野、紀宝署)、奈良(五条署)、岡山(津山、真庭署)、徳島(三好署)、熊本(人吉、天草署)、沖縄(宮古島署)の各道県で、警察署は、いずれも道・県庁所在地から離れた場所を選んだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070501-00000061-jij-soci
警察庁日弁連は1日、逮捕され、警察署に拘置中の容疑者が弁護人と電話で連絡できる「電話接見」について、6月以降、9道県の16署で試行することで合意した。
 試行対象は、北海道、岩手、群馬、三重、奈良、岡山、徳島、熊本、沖縄の県庁所在地から離れた場所にある16署。
 電話接見する際、弁護人は容疑者が拘置された警察署と前日までに日程調整し、指定された警察本部や都市部の警察署に出向いて、自分の携帯電話で拘置先に電話する。

損賠訴訟:宗教法人中傷、管理者に220万円賠償命令−−(神戸地裁姫路支部H19.3.16)

 プロバイダ責任制限法を使いませんでした。
 管理者は刑事事件なら判例上正犯(掲示板設置行為=正犯)ですけど、民事では幇助的(削除しなかった)です。

 インターネット掲示板「  」の書き込みで名誉を傷つけられたなどとして、兵庫県姫路市宗教法人とその代表役員ら2人が、掲示板の管理人(東京都新宿区)に損害賠償などを求めた訴訟で、神戸地裁姫路支部は16日、計220万円の支払いと名誉棄損にあたる書き込みの削除を命じた。田中澄夫裁判長は「管理人には、名誉を棄損する違法な書き込みを削除する義務がある」と指摘した。
 判決によると、昨年2月〜今年1月にスレッドが開設され、法人や代表役員らを中傷する内容が書き込まれた。しかし、管理人は書き込みの存在を知りながら削除せずに放置した。一方、法人らの「スレッドの開設自体が不法行為を構成する」との主張について、田中裁判長は「開設自体が違法性を帯びるとまでは認められない」と退けた。

性犯罪指定捜査員、新たに女性警察官7人−県警

 犯人検挙が最高の防犯です。

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20070424000380&ref=rss
 香川県警は24日、性犯罪に遭った女性に対する心のケアや事情聴取に当たる性犯罪指定捜査員に新たに7人の女性警察官を指定した。今年度は配置換えとなった6人を指定解除しており、21人の新体制で、被害者対策の強化を図る。
 同制度は、性犯罪被害者の支援活動の一環として1998年にスタート。指定捜査員は性的暴行や強制わいせつ事件が発生した際、女性の特性を生かし被害者への精神的苦痛の軽減を図りながら、事情聴取や実況見分などを行う。
 香川県警本部で交付式があり、山田本部長が捜査員の代表者に指定書と捜査用キットを手渡し、「性犯罪は供述が極めて重要で、指定捜査員はその中核を担う。憎むべき性犯罪を撲滅するため、こん身の努力をしてほしい」と訓示。指定捜査員を代表して丸亀署の山口真由巡査部長(25)が「女性という立場を生かし、性犯罪被害者の精神的負担の軽減のため全力を尽くしたい」と決意を述べた。