児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

「28日までに容疑者から児童ポルノのDVDを購入した男ら37人を検挙し、残りの男らについても捜査を進めています。という報道」

 17年経過していると、製造犯も刑期も終えていると思われます。

 この動画の提供事案はコンスタントに検挙されています。
 既に購入者の相談は来てますが、
 購入者については
①破棄しておけば刑事処分になりません。
②単純所持罪(7条1項)単体では逮捕はありません。
③捜索を回避する決定打はありませんが、弁護士に相談して、破棄したという警察相談をするとリスクは下がります。前歴も残りません。
④押収された場合、単純所持罪の刑事処分は起訴猶予~罰金20~30万円程度。タナー法の問題点を指摘してみてはどうか。
と回答しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1e1c1f6605f8516e3e522e9fc5cfac0508eb6f6f?page=2
17年前に摘発しても…“消せない”児童ポルノの実態 コピーDVD“販売”で男逮捕
6/28(火) 14:03配信
日テレNEWS
神奈川県警は28日、児童ポルノを販売したとして54歳の男を逮捕しました。男が販売していた児童ポルノについては、警察が17年前に製作者を逮捕して摘発したものでしたが、男はネットで入手しDVDにコピーして販売していましたといいます。製作者が逮捕されてもくり返しコピーされ、十数年後も消えることなく残るインターネット上の動画に警察も頭を悩ませています。

児童ポルノを販売したとして男を逮捕
児童ポルノ禁止法違反などの疑いで逮捕されたのは容疑者です。容疑者は2020年から去年にかけて、インターネットオークションで児童ポルノのDVDを販売した疑いが持たれています。

神奈川県警によりますと、容疑者はファイル共有ソフト児童ポルノの動画をダウンロードし、その動画を自宅のパソコンでDVDにコピーして販売していたということです。

去年までの1年間で300万円あまりを売り上げていたといいます。

■全国に広がる購入客 17道県の警察が共同捜査で次々検挙
容疑者の自宅の家宅捜索で押収したパソコンからは動画のデータが見つかったほか、この動画を購入した53人の客がいたことも判明しました。客の住所は、北は北海道から南は沖縄まで、29都道府県にまたがっていたということです。

さらなる児童ポルノの拡散を防止するために速やかに購入客からDVDを押収する必要がありましたが、当時は新型コロナウイルスが猛威を振るい、県境をまたいだ捜査員の出張も簡単にはできません。そこで神奈川県警は17道県の警察と共同捜査体制を構築。

28日までに容疑者から児童ポルノのDVDを購入した男ら37人を検挙し、残りの男らについても捜査を進めています。

■十数年前の児童ポルノが現在も流通する理由
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これほどまで多くの客が買い求めた児童ポルノとはどんなものだったのでしょうか。この児童ポルノは2004年頃に撮影されたもので、多数の児童が被害に遭ったものでした。

2004年から2005年にかけて神奈川県警のほか関西の警察を中心に合同捜査本部が立ち上げられて製作者が逮捕され、児童ポルノの動画も回収されていました。

しかし、製作者が逮捕されても、一度ネットにアップロードされた動画は、なかなか消えません。17年前に児童ポルノ動画の製作者が逮捕され動画が回収された後にもかかわらず、容疑者はファイル共有ソフトを通じてパソコンに児童ポルノの動画をダウンロードしていたということです。

そして、容疑者が児童ポルノのDVDをインターネットオークションに出品していることをサイバーパトロールしていた捜査員が発見したことで、事件が発覚しました。

■ネットから消えずに残り続ける実態
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入れ墨を完全に消すことはできないということにたとえた「デジタル・タトゥー」という比喩表現で呼ばれるように、インターネット上に公開された画像などは一度拡散されると、完全に回収したり削除したりすることは難しいといいます。

捜査幹部は「古い児童ポルノが出回ることが後を絶たない。今回摘発した児童ポルノは元々はビデオテープだったが、コピーをくり返されネットに出回ってしまった。一度でもネットにアップロードされると取り返しがつかないことになる」と話し、被害に遭った児童が将来にわたって苦しむことになる実態に頭を悩ませています。

容疑者は調べに対し容疑を認めていて「生活費の足しにしたかった」と話していて警察は詳しい事件の経緯を調べています。