児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

女児の締め込み姿撮影を父母や関係者がブロック 博多祇園山笠の写真撮影に厳しい「掟」

 実は、奥村が関与していない事件で、山笠のDVDが児童ポルノ提供事件で出てきた事件がありました。
 写ってるのが祭礼だろうが儀式だろうが、社会通念とか見た側の「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」で判断されますので、弁護人が気をつけていないと紛れ込んできます。

 条例の関係では、6条3号しかないですが、漠然とした法文です。

福岡県迷惑行為防止条例
http://www.fu-eikyo.com/file/meibo001.pdf
(卑わいな行為の禁止)
第六条 何人も、公共の場所又は公共の乗物において、正当な理由がないのに、人を著しくしゆう恥させ、又は人に不安を覚えさせるような方法で次に掲げる行為をしてはならない。
一 他人の身体に直接触れ、又は衣服の上から触れること。
二 他人が着用している下着又は衣服の中の身体をのぞき見し 又は撮影すること
三 前二号に掲げるもののほか、卑わいな言動をすること。

 風呂屋ではなく、親が公然とそういう姿態を取らせているのにどうなん?ということになって、起訴猶予になったのだと思います。
 

http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2015/02/29814/0204_ymh_3/
県の発表によると、総務部の技能員の男性(35)が2014年7月13日、福岡市の路上で、所持していたスマートフォン博多祇園山笠に参加していた女児のお尻を撮影したことにより警察の任意の事情聴取を受け、同年11月4日、「県迷惑行為防止条例」違反容疑(ひわいな行為)で書類送検され、同年12月22日不起訴(起訴猶予)となった。県の聴取に対し、約3年前から山笠に通い女児に関心があり撮影していたと話しているという。処分は、停職6カ月。県は、停職期間中、本人に反省を促し、定期的に反省内容を確認する予定。

http://www.j-cast.com/2015/02/05227186.html
福岡県の男性職員(35)が、博多祇園山笠に参加していた締め込み姿の女児をスマートフォンで撮影していた問題で、福岡県は2015年2月3日、男性を停職6か月の懲戒処分にしたと発表した。
お祭りに記念写真はつきもので、「この処分は厳しすぎる」といった意見が県庁に寄せられている。ネット上でも「観客に見せるために祭りに出ているのだろ」などといった声も挙がっているが、そうは簡単な話ではない。博多祇園山笠の写真撮影事情は――
ネットで「博多祇園山笠ロリコンほいほい」と評判
博多祇園山笠の意外な裏側...(画像は博多祇園山笠の公式サイトより)
博多祇園山笠の意外な裏側...(画像は博多祇園山笠の公式サイトより)
福岡県の人事課によれば、この男性は14年7月に行われた山笠で複数の女児の臀部や太ももスマホで撮影していたところを警察から事情を聞かれ11月に書類送検となった。結果的に不起訴(起訴猶予)になったが、数年前から望遠レンズを使ってスーパーなどにいる女児を撮影していた「性癖の持ち主」なのだという。停職6か月というのは懲戒免職に次ぐ重い処分で、重すぎるのではないかという意見も寄せられているが、児童ポルノ法改正以降は、社会感情も厳しくなっていることから決定したと話している。
博多祇園山笠は700年以上の伝統がある祭で、福岡市博多区で毎年7月1日から7月15日にかけて開催される。神輿を担ぐときのはっぴと締め込み姿が特徴だ。男の祭りのため女性は神輿を担げないが、「子供山笠」というものがあり、ここに小学生の男児女児が参加できる。締め込みで臀部と太ももが露わになっているうえ、はっぴがはだけることもある。そのためネットでは、「博多祇園山笠ロリコンほいほい」「生尻丸出しの幼女が見放題」などといったスレが立って、幼女の写真がアップされたりもしている。
「子供山笠」を取り囲み写真を撮られないようガードする親たち
博多祇園山笠振興会に話を聞いてみると、参加は本来は小学校に上がる前の女児が望ましいが、実際には小学生女児もかなりの数が参加している。祭りの関係者や祭りに参加している親が、子供にも同じ格好をさせて一緒に楽しみたいという思いがあるのだそうだ。実は、20年位前から祭りに参加している人物を撮影するのは遠慮してほしいと要望しているそうで、
「現在は許可証がなければ撮影できないことになっています。警察、教員、地域の担当者が常時見回りを行っていて、怪しい行動があれば注意し、連行というケースもあります」
という。特に女児の臀部や太ももにフォーカスしているものを見張っているという。
福岡市では祭りの伝統を守り継承するため、小学校で博多祇園山笠の授業を行っている。ある小学校によると、4年生以上に「子供山笠」への参加を推奨している。ただし、女児の参加はないそうだ。締め込み姿の写真を撮られ、それが悪用されないか心配する保護者が増えているためだそうだ。
こうしたこともあって、「子供山笠」が出ると父母や関係者が写真を撮られないように周りを取り囲みガードする。「撮影できるのは許可を取った人だけです」といったプラカードを掲げる父兄もいる。