児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

【法廷から】性癖否定、でも児童ポルノ収集の被告 涙の謝罪に母は…

 こういうことは法廷ではFAQなので、事前に学習させておいて、弁護人から質問してやって、「・・・という被告人の問題点を意識して、気をつけて残りの人生を過ごす」と締めくくるようにすると、スムーズに進行します。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081031/trl0810311202008-n3.htm
検察官「あなた、動画に何歳の女の子が出ていたか、知ってますか?」
被告「はい」
検察官「6歳から13歳の女の子の裸ですよね?」
被告「はい」
検察官「あえて聞くけど、あなた、昔から興味があったんでしょう?」
被告「ゼロではないけど、性的対象としては違います」
検察官「性癖があるんじゃないんですか?」
被告「そんなことはないです。誓います」
被告は、検察官の質問を頑なに否定した。黙ってやりとりを聞いていた裁判官が口を開いた。
裁判官「悪いってことは、分かってるでしょう?」
被告「はい」
裁判官「私はこんなの見たくないから、見ないけど…。日本の子もいるけど、タイの子とかもいるよね。世界的に問題になってるでしょう?」
被告「はい」
裁判官「あなたがやったことが、どれくらい悪いことなのか、そこんとこを分かってもらいたい。大きな問題なんですよ。二度としないと誓えますか?」
裁判官は、世界中で幼い児童を対象にした売買春や性犯罪が問題となっており、被告の犯罪がその一端を担っていることを厳しく指摘した。被告は、自分の犯した罪の重さをようやく実感したのか、消え入るような声で、短く「はい」とだけ答えた。