児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

教授兼弁護士さんとの会話

 大学教授から弁護士法7条で弁護士になった人(司法試験組じゃない人)から、事件を手伝いたいという相談があることがあります。ロースクールになって実務経験が必要なんでしょうか?

教授「サイバー犯罪の事件で、お手伝いできるものはありませんか?」
奥村「『サイバー犯罪』で、手頃なのは、児童ポルノですけど。いいですか?」
教授「児童ポルノをメールで送信したとかですか? いかにもサイバー犯罪っぽくていいですね。」
奥村「そんなのは略式で終わるから、弁護士出て行かないんですよ。公判請求されるのは、製造罪。デジカメで撮影して、SDカード→PCのHDDと移すと、「姿態とらせて」の実行行為性がおもしろいんですけど。」
教授「それそれ、それ興味あります。」
奥村「でも、被害児童がたくさんいらっしゃって、保護者からクソミソに言われながらも耐えて示談していかないと実刑になっちゃう事案なんですよ。」
教授「それは困りますね。」
奥村「困りますって、だからそこが弁護士の仕事なんですけどね。理屈だけこねても軽くならない。」
教授「・・・・・・」
奥村「じゃあ、一審で情状立証尽くして、実刑判決なら、控訴して、理論面でも攻めるということで、教授にもお手伝い頂くことにします。」
教授「是非、それでお願いします。」

 弁護人なんて泥臭い仕事ですよね。
 ほんとは、一審から理屈で攻めたいんですけど、被害者がいるので、手が回らない。