児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録記録被告事件弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 hp@okumura-tanaka-law.com)

性犯罪・福祉犯(監護者性交罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

摘発困難な児童ポルノ

 公明党は実在しないキャラのを処罰したいようです。
 法律上の「わいせつ」なら現行犯で逮捕してもらえばいいわけで、そうでないところの問題なんですよね。それは「有害図書」っていうんですよ。

http://www.komei.or.jp/news/2008/0226/10878.html
公明新聞:2008年2月26日
東京・秋葉原 アニメ、DVDなど現状探る
党プロジェクトチーム
DVD販売店を視察する党プロジェクトチームのメンバー
 公明党の児童買春・ポルノ禁止法の見直しプロジェクトチーム(PT、丸谷佳織座長=衆院議員)は25日、東京・秋葉原を訪れ、現行の児童ポルノ禁止法では規制の対象外となっている、わいせつなコミックやDVDなどを販売する店舗を視察した。
 店内には女子中学生を描いたと思われる、わいせつなアニメやコミック、女児の水着姿を撮影したDVDなどが所狭しと並んでいる。特にアニメの登場人物などは架空のため、例え露骨な性描写であったとしても、現行法では摘発されない。
 視察に先立って行われた万世橋警察署での意見交換で、警視庁少年育成課の田中英明警部は、「わいせつDVDのパッケージだけを見ると、いかにも小中学生という少女でも、本人の身元を確認すると成人というケースが多い」として、摘発の難しさを説明。また「現行の児童ポルノの定義ではアバウトで、現場では戸惑うこともある」と語った。
 視察を終えた丸谷座長は、「子どもを性の対象として商品化している現実を変えなければならない」と述べた。

Tバック児童ポルノの定義に該当すると思いますけどね。

http://www.maruya-kaori.com/topix_2008_02_25.htm
今回の視察を終え、子どもを性の対象として商品化している現実を何とかして変えなければいけないと実感しました。

 現行法で保護対象となっている実在の児童(児童買春少女や、児童ポルノのモデル)が、予算も救済機関もないのでキャッチアンドリリースされている現状をなんとかしてほしいものです。
 そもそも児童ポルノ陳列や提供のモデルなんて、被害者と認められてませんから。
 保護法益を個人的法益とさらに明確にして、実在の児童の権利侵害を認めて、それに対応していくのが先決です。
 法律がある以上現場はずーっといろいろやって、問題抱えているわけですが、3〜4年に改正の度に1回現れる「プロジェクトチーム」が付け焼き刃で勉強会を重ねても、実感できないと思います。関西援交シリーズの被害児童(奈良県警)が、他県の提供事件では被害者としてカウントされていないことを知ってるんでしょうか?
 児童ポルノ・児童買春によって、実在児童が商品化されて権利侵害受けることを前提にして、まず法令適用でも現場でも被害児童の救済をしっかりやって、さらに、外延部分として2次元を規制して、実在児童の保護を強化するというのならわかるのですが、それやらないで、安易に2次元を規制すると、実在児童についてもアニメのキャラ並の扱いになるおそれがあります。安上がりですけど。