児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

【法廷から】「父の手術代を稼ぐため」裏DVD店経営男のあきれた言い訳

 執行猶予切れ直後だと、実刑ですよね。
 どれくらい空けばリセットされるのかについては、10年くらいだと聞きますね。それでも同種だと影響受けます。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081210/trl0812101606010-n4.htm
 裏DVD店で売る目的で、児童ポルノを含むわいせつDVDを所持していたとして、わいせつ図画販売目的所持の罪に問われた男性被告。東京地裁で9日に開かれた初公判で、弁護人に裏DVD店を始めた理由を問われ、「父の手術代を稼ぐため」と孝行息子を演じていたが、検察側の被告人質問で、その売り上げの大半が被告自身のために使われていたことが明らかとなった。
 検察側の冒頭陳述によると、高校卒業後、風俗店や裏DVD店従業員として働いていた被告は、「自分で裏DVD店を経営した方が金を稼げる」と思い、8月1日、東京都千代田区に、裏DVD店をオープンさせたという。
 平成17年6月に、覚せい剤取締法違反で懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けていた被告。今年6月に執行猶予期間が切れるのを待ち、7月から1カ月かけて開店準備を進めるという用意周到さも明かされた。

 児童ポルノ提供罪の動機なんて、たいてい営利+趣味が主なわけで、取調や被告人質問でポイント稼ごうとしてどう説明しても「動機において何ら斟酌すべき点はない」と一蹴されます。むしろ、「正業に就いて、悪事で稼ぐ必要はなくなった」という裁判所が好きな量刑理由に関連する限度で聞いた方が、検察官にも突っ込まれないし、弁論要旨も書きやすいです。