風俗店の客などの場合
「ヘルス嬢がまさか18歳未満だとは知りませんでした」と言い張れば通る
という俗信があって、弁護士にもそうアドバイスする人もいるようですが、事実認定レベルではそう容易くないことに注意すべきです。
故意などの主観的要素の認定には、間接事実・周辺事実が重要であることは文献でも明かです。
- 「主観的構成要件要素の存在と認識--『知情』認定を素材として」梅崎進哉(九大法学 59号)(刑事法学の動き) / 斉藤 豊治
- 間接事実による知情の点の証明--刑事判例研究 / 小野 慶二
- 売春防止法13条1項所定の「情を知って」と確定的認識の要否(最決昭和61.10.1)
- 賍物犯における知情の認定(事実認定の実証的研究-9-) / 大阪刑事実務研究会
.-贓物犯における知情の認定(事実認定に関する裁判例の総合的研究-3-) / 中西 武夫
さらに、取り調べは密室で行われて、怖そうな刑事さんがよってたかって、ということも忘れないでください。
児童ポルノ販売(撮影に関与していないので、児童を知らない)で
撮影されているのは15歳の女の子に間違い有りません
と供述させられた例もあります。いくら従順な被疑者でもそこまで言わせると嘘になる。