児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童ポルノ・児童買春については、警察・検察の実務は公刊物未掲載の判例・裁判例で動いています。

 判例秘書で検索するとこの程度しかヒットしませんが、これでは実務は動かないわけで、公開されていない判例・裁判例が実務を支えています。

最高裁判所第3小法廷 平成20年(あ)第865号児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反,組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等平成20年11月4日

最高裁判所第2小法廷 平成18年(あ)第1249号児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反,関税法違反被告事件平成20年3月4日

名古屋高等裁判所 平成18年(う)第158号児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反被告事件平成18年6月26日

名古屋高等裁判所 平成18年(う)第67号児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反,関税法違反被告事件平成18年5月30日

最高裁判所第3小法廷 平成15年(あ)第1348号わいせつ図画頒布,わいせつ図画販売,児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反,わい平成18年5月16日

最高裁判所第3小法廷 平成17年(あ)第1342号わいせつ図画販売,同販売目的所持,児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反被告事平成18年2月20日

東京高等裁判所 平成17年(う)第2477号児童福祉法違反,児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反,売春防止法違反被告事件平成18年1月23日

東京高等裁判所 平成17年(う)第2131号児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反被告事件平成17年12月26日

大阪高等裁判所 平成16年(う)第990号児童福祉法違反、児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反、売春防止法違反被告事件平成16年9月24日

静岡家庭裁判所 平成16年(少イ)第2号各児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童保護等に関する法律違反被告事件平成16年5月6日

神戸地方裁判所 平成15年(わ)第426号、平成15年(わ)第644号、平成15年(わ)第775号児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反、窃盗被告事件平成16年3月9日

東京家庭裁判所 平成15年(少イ)第13号、平成15年(少イ)第16号、平成15年(少イ)第22号児童福祉法違反、児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反、売春防止法違反被告事件平成15年11月14日

東京地方裁判所 平成15年(特わ)第4805号児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反平成15年10月23日

大阪高等裁判所 平成15年(う)第1号児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反被告事件平成15年9月18日

東京高等裁判所 平成15年(う)第361号わいせつ図画頒布、わいせつ図画販売(変更後の訴因・わいせつ図画販売、児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児平成15年6月4日

東京高等裁判所 平成15年(う)第103号児童福祉法違反,売春防止法違反,児童売春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反被告事件平成15年5月19日

横浜地方裁判所横須賀 平成14年(わ)第191号殺人,児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反被告事件平成15年3月28日

広島高等裁判所 平成14年(う)第166号児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童保護等に関する法律違反、売春防止法違反、児童福祉法違反被告事件平成14年12月10日

広島地方裁判所福山支 平成14年(わ)第17号、平成14年(わ)第28号通貨偽造・同行使,児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反被告平成14年5月29日

東京地方裁判所 平成13年(特わ)第3187号児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反,わいせつ図画販売,名誉毀損被告事件平成14年3月14日

東京地方裁判所 平成13年(特わ)第5761号児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律等に関する法律違反被告平成14年2月21日

東京高等裁判所 平成13年(う)第2059号児童福祉法違反・児童売春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反被告事件平成13年12月28日
大阪高等裁判所 平成12年(う)第649号児童売春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反、わいせつ図書販売目的所持被告事件平成12年10月24日

京都地方裁判所 平成12年(わ)第61号わいせつ図画販売、児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反(変更後の訴因わいせつ図平成12年7月17日

 警察・検察はそういうのを交換して集積して動いています。裁判所が受け入れないような無茶な解釈はしてない。
 裁判所は共有してない。指摘されれば取り寄せてる。
 弁護士は当然、共有してない。取り寄せ不能。検察官に探してもらう。
 こんなんじゃ法令の解釈・適用が正しいのかがわからないので、奥村弁護士は、裁判例を集めています。

控訴審では被告人に弁論権がないこと

 被告人は当然しらないとして、時々ご存じない弁護士さんもいます。
 被告人が自分で趣意書を書いても、自分では陳述できないです。

第388条〔弁論能力〕
控訴審では、被告人のためにする弁論は、弁護人でなければ、これをすることができない。
第389条〔弁論の基礎〕
公判期日には、検察官及び弁護人は、控訴趣意書に基いて弁論をしなければならない。

条解刑事訴訟法第3版増補版
弁論能力
弁論とは.389条・393条4項の弁論をいう。控訴審では.法律的な面が多いので被告人が弁論をなしえないことを規定したものである。これは,弁論能力の制限であって,訴訟能力の制限ではない。

少女に裸画像送らせた疑いで会社員の男を追送検

 児童ポルノと性犯罪の親和性を印象づけるには、こういう事例を集積することです。印象を弱めるには逆の事例を集積する。
 これまでも性犯罪者の自宅から、画像が押収されることは多かったのですが、児童ポルノ罪は比較的軽いので、見過ごされていた感じです。
 積極的にこういう立件をされると、弁護人はしんどいですね。
  当初 性犯罪→追送致 児童ポルノ
  当初 児童ポルノ罪→追送致 性犯罪
 弁護人は、強要もせずに送らせるのが、どうして3項製造罪の単独正犯になるのかを疑問に思って下さい。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090817/crm0908171758019-n1.htm
容疑者(35)=別の強制わいせつ罪で起訴=を追送検した。
 送検容疑は今年3月から4月にかけ、ネットのコミュニティーサイトで知り合った東京都練馬区の中2の少女(13)ら中学生2人に、携帯電話のカメラで撮影させた裸の画像をメールで送信させ、携帯電話に保存していた疑い。
 ほかの少女の画像も携帯電話から見つかっており、同署が入手の経緯などを調べている。