児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

殺人予告誤認逮捕事件と弁護人

 大阪の事件については三重県警の余波で釈放に至っているようだ。
 自省になるが、パニックになっている家族から相談を受けた弁護士も事情がわからないから、セキュリティの問題として対応することは難しいだろう。そう分析できれば、専門の弁護士を呼ぶことにしている。winnyのときはうまくいった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121008-00000279-yom-soci
 ◆「家中パニック」◆
 「息子が逮捕されて家中パニックになった。真犯人は卑劣としか言いようがない」
 誤認逮捕だった可能性が出ている津市の無職男性(28)の父親(57)は7日夜、読売新聞の取材にこう怒りをぶつけた。
 父親によると、男性は当初から容疑を否認していたといい、家族には「インターネット上のソフトをダウンロードしようとした際、パソコンがおかしな動作をしたので、操作をやめただけ」と話しているという。
 「全く身に覚えのないことで犯罪の疑いがかけられる可能性があるということだ」。北海道大の町村泰貴教授(サイバー法)は今回の事態についてこう指摘する。「しかも、パソコンの知識がない人ほど“犯人”に仕立てられやすい」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121007-00000285-sph-soci
◆殺人予告事件の経過
 ▼7月29日 大阪市に「8月5日にヲタロードで大量殺人する」とのメールが届く
 ▼8月1日 成田発ニューヨーク行き日航機に爆発物を仕掛けたとのメールが日航に届き、同機が成田空港に引き返す
 ▼同2日 発信元の捜査から、大阪の殺人予告と日航機爆発物のメールが、いずれも北村真咲被告のパソコンから送られた可能性が浮上。大阪府警が警視庁と連係し捜査
 ▼同26日 殺人予告で府警が威力業務妨害容疑でさんを逮捕
 ▼9月10日 「伊勢神宮を破壊する」とインターネット掲示板に書き込み
 ▼同14日 伊勢神宮破壊予告で、三重県警が威力業務妨害容疑で無職男性を逮捕
 ▼同日 大阪地検業務妨害罪に切り替え、さんを起訴
 ▼同21日 津地検が処分保留で男性釈放
 ▼同日 さんを釈放

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121008/k10015593361000.html
この問題で大阪・吹田市の43歳の男性は、ことし7月、大阪市のホームページに、「大量殺人をします」などと書き込みをしたとして、大阪府警察本部に逮捕され、その後、起訴されていました。
男性は、警察の調べに対し、逮捕前から一貫して容疑を否認していましたが、男性が、「無料のソフトをパソコンにダウンロードした時に、問題があるファイルが隠されていて、一緒にダウンロードしてしまったのだと思う。自分は書き込みに全く身に覚えがない」と説明していたことが、警察関係者への取材で新たに分かりました。
男性の主張に対して警察は、ウイルスの検索ソフトを使って男性のパソコンを調べましたが、感染を把握できず、逮捕に踏み切ったということです。