児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

2009-08-02から1日間の記事一覧

検事さんから「5項製造罪(不特定多数)と4項提供罪(不特定多数)は牽連犯ですか?併合罪ですか?」と聞かれましたが・・・

これは難しい問題なんです。 最決H21.7.7は5項所持罪(不特定多数)と4項提供罪(不特定多数)を併合罪だとしているのですが、その最決が追認した東京高裁H20.8.13は5項製造罪(不特定多数)と4項提供罪(不特定多数)を牽連犯とした一審判決を追認して…

被相続人口座からATM・窓口で引き出された預金の行方

窓口取引は伝票がありますから、開示請求すれば、筆跡とか摘要欄で行方がわかります。 ATMは難しいですね。引き出した支店を特定しておいて、高齢者だから病院の入通院歴を取り寄せてつきあわせると、被相続人が物理的に引出せないものが出てくることがあり…

境界の理論と実務

筆界については「筆界特定制度」があるんですが、そのちょっと前から、裁判所で、筆界と所有権境を争っている事件があります。 複数の長老の証言とか、古地図とか、GHQの航空写真とかを出して、一審で勝訴しても上訴されたりしてなかなか終わらないですね。 …

控訴審のマスコミ対応

高裁が記者に弁護人を教えるとこういう対応をすることになります。 基本的にノーコメントなんですが、水増しして ノ ー コ メ ン ト くらいにすると、納得してくれます。 記者「いよいよ8月3日が初公判ですが、どういう争点になりますか?」 弁護士「弁護…

「プライバシーに配慮した裁判員裁判が行われることで、これまで表に出なかった性犯罪が社会全体で議論され、支援の輪が広がる」

現状は、「公開の法廷で裁判官による裁判が行われていて、報道は差し控えられている(議論はなく、支援は広がらない)」ということで、今後は「致傷罪について裁判員裁判となって、裁判員候補者にも被害者の情報が明らかにされ、逮捕時からバンバン報道され…