児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

わいせつ行為「無理強い」したという強要罪の事案

 強制わいせつ罪について傾向犯説を採ると、いじめ目的でわいせつ行為をした場合には、強制わいせつ罪とは成りにくく、強要罪で立件されることになります。
 被害者からみれば暴行脅迫で性的自由を侵害されているのですがそれは罪に問われません
 強制わいせつ罪の保護法益を社会的法益だと理解していた時代の名残ですが、最近の判例も傾向犯説です。
 
 被害者側の弁護士が、非傾向犯説の裁判例八日市場支部など)を盾にとって頑張れば変わるかも知れません。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140424-00000586-san-soci
神戸市内の私立高校で同級生の男子生徒に集団でわいせつ行為を強要したとして、兵庫県警少年捜査課などは24日、強要容疑で同校2年の少年ら16、17歳の5人を逮捕、送検したと発表した。5人は「男子生徒が抵抗せず、言うことを聞く様子が楽しかった」と容疑を認めているという。
 5人の逮捕、送検容疑は昨年9〜11月、2、3人ずつ2回にわたり、休み時間の同校教室内で、当時1年生だった男子生徒(16)にわいせつな行為を強要したとしている。同課によると、5人は昨年、男子生徒と同じクラスに在籍。男子生徒に暴行を加えて怖がらせ、わいせつ行為を無理強いしたとみられる。

 5人のうち1人が今年1月に窃盗容疑で逮捕され、所持品のスマートフォンから男子生徒にわいせつ行為を強要する様子を撮影した動画4点が見つかり、県警が調べていた。

少年事件の流れ
http://www.kensatsu.go.jp/gyoumu/shonen_jiken.htm