2号の事例は2件しか把握していません。
cgi自作
HP侵入男に有罪判決 「犯行巧妙」と札幌地裁
2000.09.20 共同通信 (全386字)
主文
被告人を懲役一年に処する。
この裁判確定の日から三年間刑の執行を猶予する。
理由
(認定事実)
被告人は、インターネット上の有料ホームページを無料で利用するため、特定電子計算機のアクセス制御機能による特定利用の制限を免れることができる不正なプログラム「××.cgi」を用いて不正アクセス行為をしようと考え、法令の定める除外事由がないのに、別紙一覧表記載のとおり、平成一二年五月一〇日から同月二日までの間、前後四回にわたり、富山県のc株式会社総務部において、sインターネット株式会社が大阪府吹田市のk株式会社sネットワークセンター一階MDF室に設置し、yらが共同で運営する有料ホームページ「2ショットチャット」の正規会員に付された識別符号(ID・パスワード)が入力された場合、同ホームページの特定利用の制限を解除することとなるアクセス制御機能を有する特定電子計算機に対し、c株式会社総務部に設置された電子計算機から、電気通信回線であるデジタルデータ通信回線を通じて、右不正なプログラムを実行し、右アクセス制御機能による特定利用の制限を免れることができる情報を入力して右特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせ、もってそれぞれ不正アクセス行為をした。
冒頭陳述
sインターネット株式会社が大阪府に設置しているサーバにyらが開設していた男女各一名ずつがアクセスして互いに文字情報により会話を楽しむことができるホームページ「2ショットチャット」にアクセスしていたところ、同ホームページは、同一二年一月、男性のみ有料(月3000円)となった。
同ホームページを男性として利用するためには、男性会員となって、ID及びパスワードを入力する必要があり、正しいID及びパスワーードを入力すると、次の有料・画面に進むことができ、有料画面では、ID及びパスワードのチェックは行わないが、ホームページの直前の画面からアクセスしてきたことをチェックすることにより、最初の画面を経由しない横入りを防止するというアクセス制御機能が設けられた。
被告人は、平成一二年四月中旬、被害者のホームページを無料で利用するため、同ホームページの最初の画面を経由しないで有料画面に横入りできる機能を持つ不正プログラム「・cgigi」を作成し、これをインターネット業者の株式会社mが保有するサーバに設置した。同プログ
〉ラムは被害者のホームページを管理するサーバに対し、アクセス元が被害者のホームページの最初の画面であるかのような虚偽の情報を送信するように作られており、このプログラムを介して被害者のホームページにアクセスすると、最初の画面を飛び越えて次の有料画面にアクセスすることができ、ID及びパスワードを入力しないで有料画面を利用できるものである。