児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

執行猶予中の再犯につき罰金を相当とした事例(東京高裁h28.5.31)

 ちゃんと治療受けさせるという体勢を作ればこういう判決もある。
 青柳勤裁判長が罰金50万円とした一審松戸簡裁判決(金谷暁裁判官)を指示したということですね。
 検察官控訴なので、弁護人もいろいろ防御に苦労されたと思います。

http://www.e-hoki.com/judge/782.html?hb=1
金谷暁
所属松戸簡裁判事
異動履歴H.26. 8. 2 〜       松戸簡裁判事
H.26. 8. 1         定年退官
H.21. 3.12 〜 H.26. 7.31 東京高裁部総括判事
H.20. 2. 4 〜 H.21. 3.11 福島地裁所長
H.18. 2.14 〜 H.20. 2. 3 盛岡地家裁所長

http://this.kiji.is/110300199390840312
猶予中の再犯、実刑にせず
東京高裁、万引に罰金と治療継続
2016/5/31 17:53
 東京高裁は31日、万引で有罪となった後、執行猶予期間中に再び万引をしたとして窃盗罪に問われた女性被告(45)の控訴審判決で、罰金50万円とした一審松戸簡裁判決を支持、実刑を求めた検察側の控訴を棄却した。猶予期間中の再犯は実刑が通例だが、高裁の青柳勤裁判長は「実刑しかあり得ないわけではない」と指摘した。

 女性は14年10月、4年間の保護観察付き執行猶予判決を受け、確定後の同年12月に万引した罪に問われた。昨年11月の一審判決で金谷暁裁判官は「再犯防止のためには治療が必要。通院治療を続け、家族の協力も受けており、実刑で治療を中断するのは適切でない」と述べた。