児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

最高裁調査官の仕事・・・木谷明「無罪を見抜く」から

 こりゃ控訴趣意書が重要だな。

木谷明「無罪を見抜く」
p133
最高裁調査官の仕事
では、最高裁調査官について詳しくうかがっていきます
・・・
具体的な仕事の内容はどういったものですか。
木谷
やり方は、週に一遍、上告趣意を読みながら事件を「選別」する日があるんです。それは
各調査官室の回り持ちでやります。上告趣意書が来ると、各調査室で一週間分まとめてみんなでパーッと読んで、その難易度によって「粗選別」するわけです。
まず、事実誤認を主張している事件は、基本的には最高裁では取り上げないことになるので、「×」(バツ印)です。
また、量刑不当だけしか主張していない事件は、最高裁ではほとんど相手にされないから、「△」(三角印)を付ける。
憲法違反など色々言っていても、結局、量刑不当に帰着する事件も「△」です。
他方、重要な法律問題を含んでいる事件や判例になりそうな事件、あるいは事実認定でも「かなり微妙」と思われる事件には、「○」(丸印)を付けるんです。
それ以外に、超特大の事件や極めて難しい法律問題を含んだ事件には、「◎」(二重丸印)を付けます。