児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童からLINEで「胸触っていいよ」と言われたのでカラオケボックスで胸触ったら、親が失踪と110番して、帰宅した娘が「無理矢理触られた」と言い出し、強制わいせつ事件の捜査が始まった。おっさんは高額の慰謝料請求について弁護士に相談して、青少年条例違反(わいせつ行為)で出頭したが、自首にならず、強制わいせつの被疑者(在宅)として取り調べられ、青少年条例違反で送検されて、罰金30万円となった事例。

 青少年条例違反で自首したつもりのおっさんは、すでに強制わいせつ事件の被疑者としてマークされていました。
 「被害者はまだ警察に相談してない」「児童は正直に話すから強制わいせつにはならない」というおっさんの認識は甘い。

H25.7.19 15歳とLINEで「胸くらいなら触っていいよ」
H25.7.20 カラオケボックスで胸触るわいせつ行為。「LINEも削除しておいてね」
H25.7.21 娘の不在で110番通報。「胸を触られた」と被害者と親権者が強制わいせつ罪被害申告
H25.7.21 被害者携帯任意提出
H25.8.2     親から800万要求「強制わいせつ罪やから、それぐらい用意せえや。払わなかったら警察にいくけん」
H25.8.5     弁護士相談「逮捕されたら死ぬ。自首したい」 LINEは消去。
H25.8.10 委任契約(弁護人選任)
H25.8.12 弁護士 LINEの「胸くらいなら触っていいよ」があるはずだということで、青少年条例違反(わいせつ行為)で自首の調整開始
H25.8.24 弁護士と警察署に出頭 自首のつもりだったが、逮捕予定と告げられる。
H25.8.26 強制わいせつ罪の被害者実況見分「ここで無理矢理胸を揉まれました」
H25.9.27 被害者携帯解析完了 LINEの「胸くらいなら触っていいよ」発見
H25.10.6 強制わいせつ事件被疑者実況見分
H26.6.2     青少年条例違反で略式命令 罰金30万円

 一事不再理効により、強制わいせつ罪で起訴されることはありません。
 受任以後被害者からの慰謝料請求はありません。裁判例を参考にすると賠償したとしても10万円程度です