児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

検察官による弁護人の悪口

 オクムラだけじゃないんだ。
 大阪の事件で「奥村弁護士には相談しません」という念書書かされた人が居たなあ。冤罪っぽい。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/committee/list/kensatsunoarikata.html
http://www.nichibenren.or.jp/ja/committee/list/data/110217.pdf
検察官の取調べについての全会員アンケート集計結果(PDF形式・153kB)

検察官の取調べについての全会員アンケート集計結果
2011年2月17日日本弁護士連合会
検察官が弁護人との信頼関係に関わる言動に及んだ具体的内容
【経験関係】
「1年目の弁護士に何ができる。」
「若い弁護士がぞろぞろ来ているが,そんなことも聞いていないのか。あんな若い弁護士に相談しても仕方ない。」
「お前の弁護士はまだ1年目〜3年目じゃないか。弁護士と心中するつもりか。」
「お前の弁護士は,弁護士になりたてで力がないから,自分のやったことを認めないと不利になるぞ。」
「経験がないので考え直した方がよい。」
「弁護人は経験が浅い,手柄をたてたいだけだ。」
「若手弁護士で信用ならない。国選弁護人だから頼りにならない。」(警察官から言われた言葉かもしれない。)
「君の弁護人は弁護士になって何年目か知ってるか。少年の君になめられるのが嫌やから言ってないけれど,あの弁護士は一年経ってないぞ。刑事のこと全然分かってない。あんな弁護士がついて君もかわいそうやな。」「あんな人のことをよく信じるね。君は本当にかわいそうだよ。」「弁護士と話すなら,私はもう帰る。私を信じるのか,弁護士を信じるのか。」
「君の弁護人は1年目だ。あんな弁護人を信用していてはひどいめに遭うよ。君はかわいそうだ。」
「(共同受任していた他会の弁護士(確かに新人だが)について,)あんなど素人がお前の弁護人でかわいそうだ。」
「あなたに付いている弁護人は,起訴前弁護△回,起訴後弁護△回しかしたことがない刑事経験のない弁護人」「そんな弁護人と一緒に争っても勝てない。」「告訴人にはヤメ検の偉い先生がついているので警察も検察もその意向を無視できない。」(言ったのが警察か検察かは不確定)

【能力関係】
「弁護士が力量不足。」
「お前の弁護人は刑事事件なんかできない。」
「弁護人は刑事弁護が分かっていない。」
「お前の弁護人は能力不足だから弁護人を変えろ。」
「あんな(下手な)書面は見たことがない。あの弁護士と心中するのか。」
「私と,あなたの弁護人は,以前公判で争って私の方が勝った。その時の被告人は実刑になった。」
「お前の弁護士はひどい。弁護士に懲戒申立をしたら。」
「お前の弁護人は評判悪い。」「新聞でもよく読め。」
「前任者の弁護士は無能。」
「あの方が弁護人でいいんですか,本当に。」
「一生懸命なのはわかるけど…」
「お前の弁護士はほんまに資格あるんか。」
弁護人のことを「ドアホ弁護人」と言う。「本当にあの弁護士は大丈夫?もう(検察庁では)有名になってるよ。全部あんたに返ってくるよ。」と言う。「出てきたら浦島太郎だ。それでもあの弁護士の言うことをきくのか。」と言う。

【黙秘・否認関係】
「黙秘をすすめる弁護士はバカだ。お前は弁護士のモルモットにされている。」
「黙秘しているのは,弁護人と相談して決めたのか?」と発言。被疑者は「言いたくない。」と回答。
「(黙秘権行使に関して)あなたの弁護人馬鹿じゃないの。」
「全ての被疑者に黙秘をさせている。」
警察段階で自白してしまったが,検察段階ではきちんと否認しなさいと弁護士から指示され,そのとおりにした被疑者に対し「そんなこという弁護士はいない。変えた方がいい。」などと警察官が言った。
署名について弁護人と相談したい旨述べたところ「そんなことを言う弁護士には問題がある」などとして署名させた。
「どんな馬鹿弁護士がサイン・押印するなと言ってるんだ。」
弁護人との接見状況を執拗に聴取した上で,「否認を勧めるような弁護士があなたのためになる弁護士かどうかよく考えてみなさい。」と言い,弁護人を解任させた。

【他の弁護人の紹介】
「検察官OBを使えば不起訴になる。」
具体的氏名を挙げてヤメ検の弁護士を紹介された。
ヤメ検弁護士をわざわざ使って,やめさせようという手まで使っている。
「他の弁護士を紹介する。」(同様2件)
「弁護人を変えた方がいい。」(同様2件)


国選弁護人として弁護活動を行ったところ,「別の私選弁護人をつけた方がよいのでは。」と言われた。
「お前の弁護士事務所は検察の敵だ。解任したら,こちらで弁護士を用意する。」
否認している被疑者に対し「あなたの弁護人は弁護活動をしていない。普通は被害弁償をするものだ。弁護士を替えたらどうか。」「勾留質問で裁判官に弁護士を替えて欲しいと言いなさい。」と述べた。
弁護士の悪口や解任を勧める発言があった。
「検察はピラミッド組織だから上には弱い。たとえ退職しても前に上司であった者の言うことは聞く。それだから,検察出身の偉かった弁護士を使わないと駄目だ。」「共犯者Aは3人の弁護士を役割分担させている。」「一人を連絡係にして一人をなんとか係にして。」「共犯者Aや共犯者Bの弁護士は逮捕後すぐに連絡してきた。」「連絡してネゴシエーションしないといけない。そんな事も知らない弁護士は駄目だ。」「□□という社長は検察出身の弁護士に2億円の着手金を支払った。」

【金銭関係】
「私選だったら,何百万も取られるぞ。」
「(相弁護人について)○○党の弁護士だぞ。何の役にも立たない。弁護士は金のことしか考えていない。刑事事件のことなど知らない。」
弁護人に金を預けていることに関し,「弁護人は信用できるのか。今おかしな弁護士がいろいろいるからな」と言われた。
「弁護士は自分のことしか考えていない。本当の味方は検察だけ。弁護士は金のことしか考えていない。」
「弁護士に頼む金があるなら,被害者と示談しろ。」

【その他】
「刑務所へ行くのはあなたであって弁護人ではない。」
「弁護人は責任を取ってはくれない。」「不利益を受けるのはあなただ。」
「弁護士はお前のことを考えていない。」
「弁護人はあなたを最後まで守ってくれるわけではない。」
「弁護士はDNAの素人だ,弁護士はお前の刑が何年になろうと腹は痛まない。」
「弁護士は,自分が刑務所に行くわけではないから適当なことを言っている。信用するな。」
「(署名押印拒否は)弁護士の趣味だ。お前の味方じゃない。」
「(署名拒否について,)弁護士が責任とってくれるのか?」「無罪になると思ってるの?」
「弁護士は責任を取ってくれない。」「(他の弁護士の名前をあげて)○○先生だったら戦いがいがあるけどな。」
「弁護人が一生面倒を見ることはない。」
「組の弁護士でお前の弁護士ではない。」
「弁護士は仕事でやっているだけ。裁判が終わったらあんた達のことなんか知らない(赤の他人だ)。」「あの弁護士はあなたの味方ではない。」「弁護士の言うことなんか聞いてみっともない。」
「そんなことを言う弁護士は誰だ?」
「弁護士の言うことは信用できない。」
「略式命令を受けた方がよいから弁護士に相談しろ。」
「弁護人の助言どおりやって,うまくいくと思っているのか。」
弁護士の指示に従って答えていると供述したところ,「あっち(弁護士)はあっちで勝手にやっている。我々は我々のやり方でやる。」と言われた。
「認めないとお前の弁護士に迷惑がかかる。」
「反権力の闘う弁護士事務所の弁護人は,被疑者の真の味方でない。」
「弁護人と一緒に沈む。」
「弁護人の意見書を見て,頭に来た。」
「(家裁から逆送後の少年に対して,)弁護人(の否認するようにというアドバイス)のせいで,送検になった。」
「罰金額を差入れしておかなければ公訴請求する。」
「あいつは○○教を弁護した奴だ。」
「沖縄の弁護士だと接見も相談もできないだろ,大変だね。」(東京の事件)
「日本の裁判では,認めていることは調書を作成し,早く進めるように六法全書に書いてある。本当に裁判で不利になるぞ。君についている弁護士は本当に解っているのか。」
「あなたの弁護人は,熱心すぎてかえってあなたに不利益になりうる。」
「(準抗告や取消請求がいずれも棄却され)お前の弁護士は何をやってもダメじゃないか。」
検事に弱腰な弁護士でないと,本人に嫌がらせをする。
検察官に電話していない日に「今日,弁護士さんから電話があった。ちゃんと話すように言ってたぞ。」と嘘をついた。
弁護人の接見時におけるアドバイス内容,弁護人の事件の見方について聞かれた。(秘密交通権の侵害)


再逮捕再勾留しないと弁護人に言ったので保釈請求したのに,保釈決定が認められたとたん再逮捕・再勾留した。「お前の弁護人は争うのが好きな奴だな。」