児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童買春罪で自首した教員。退職してから自首しなかったので、送検時に匿名報道され、懲戒免職の際に実名報道された事例

 逮捕とか懲戒を避けるために自首したと思われますが、罰金は当然として、懲戒免職(=教員免状の失効)も予想され、意味がありません。まず詳しい弁護士に相談してください。
 教員の場合は、地域によって、自首しても警察から教育委員会に連絡されることがあるので、弁護士に相談した上で、自首する前か自首直後に、依願退職する必要があることがあります。
 当職が扱った事例では、その地域の前例を調べて、捜査段階で教委に連絡される恐れがある場合には
  児童淫行行為→依願退職→罰金
  児童ポルノ製造→依願退職→罰金
  児童買春行為→依願退職起訴猶予
  児童買春行為→依願退職→罰金
という結果になっています。外見上は普通に転職されていて、教員免状は温存されました。
 いきなり退職する決意が着かず、検討している間に逮捕されて、懲戒免職・罰金になったケースもありました。

https://www.gifu-np.co.jp/news/20180602/20180602-46002.html
中学生買春疑いで書類送検 高校教諭が自首
2018年06月02日 08:01

 岐阜県警大垣署などは1日、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで、県立高校の男性教諭(46)=岐阜市=を書類送検した。

 送検容疑は、昨年8月25日午後2時ごろ、県内のホテルで、県内在住の女子中学生=当時(14)=が18歳未満であると知りながら、現金1万5千円を渡す約束をしてわいせつな行為をした疑い。

 署によると、男性は昨年11月に「中学生と援助交際した」と大垣署に自首した。女子生徒とは同8月ごろ、出会い系サイトで知り合った女性から紹介されたという。男性は当日休暇を取っており、「性的欲求を満たすためにした」と供述している。
・・・
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085199761.html
高校教員が児童買春で書類送検
06月01日 19時00分
去年8月、当時中学2年生の女子生徒に現金を渡してわいせつな行為をしたとして、岐阜市に住む46歳の高校の男性教諭が、児童買春の疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは、岐阜市に住む46歳の県立高校の男性教諭です。
警察によりますと、去年8月、県内のホテルで、県内に住む当時14歳の中学2年の女子生徒に現金1万5000円を手渡してわいせつな行為をした児童買春の疑いが持たれています。
男性教諭は、出会い系サイトで知り合った当時20歳の女性から女子生徒を紹介されたということで、警察の調べに対し容疑を認め、「性的欲求を満たすためだった」と話しているということです。
男性教諭は去年11月、みずから警察に出頭したということで、警察はき1日付けで書類送検しました。

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県立高教諭を書類送検 中学生を児童買春容疑 大垣署 /岐阜
毎日新聞2018年6月2日 地方版
http://mainichi.jp/articles/20180602/ddl/k21/040/146000c 
大垣署などは1日、中学2年生の女子生徒(14)にわいせつ行為をしたとして、岐阜市に住む県立高校の男性教諭(46)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で岐阜地検大垣支部書類送検した。男性教諭は「性的欲求を満たしたかった」と容疑を認めているという。

 送検容疑は、昨年8月25日午後2時ごろ、県内のホテルで、18歳未満と知りながら女子中学生に現金1万5000円を渡しわいせつな行為をしたとしている。

 同署によると、男性教諭は出会い系サイトを通じて知り合った女性から女子中学生を紹介され、「計2回会った」と話しているという。男性教諭が昨年11月、同署に「中学生と援助交際した」と自首して発覚し、任意で捜査を進めていた。県教育委員会は今後、処分を検討する。【横田伸治】


追記
 懲戒免職でした。
 一部で実名報道になりました。
 懲戒免職以上の処分はなく、児童買春というのは児童虐待なので、自首で軽減したとしても懲戒免職ということになります。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085367521.html
児童買春容疑で高校教諭懲戒免職
06月07日 19時06分

教育委員会は、女子中学生に現金を渡してわいせつな行為をしたとして児童買春の疑いで書類送検された県立高校の男性教諭について、6日付けで懲戒免職の処分にしました。
懲戒免職の処分を受けたのは県立大垣工業高校の46歳の男性教諭です。
発表によりますと、元教諭は去年8月と9月の2回、当時、中学2年生だった女子生徒に現金を渡してわいせつな行為をしたということです。
元教諭は、6月1日、児童買春の疑いで書類送検されていて、県教育委員会は「公務員への信用を失墜させた」として、6日付けで懲戒免職の処分にしました。
また、当時の校長(57)を厳重注意の処分としました。
教育委員会の調査に対して元教諭は「愚かなことをして深く反省している。迷惑をかけ申し訳ない」と話しているということです。

教育委員会は「再発防止のため、教職員の服務規律の徹底に全力をあげて取り組んでいく」としています。
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http://www2.ctv.co.jp/news/2018/06/07/10781/
岐阜県立高校の男性教師が、未成年の少女に金銭を渡しわいせつな行為をしたとして、懲戒免職処分を受けました。
 6日付で懲戒免職となったのは、高校に勤務してい元教諭(46)です。岐阜県教育委員会などによりますと、元教諭は去年8月と9月、当時14歳の女子中学生に1万5000円を渡しわいせつな行為をしたということです。
元教諭は、去年11月に「中学生と援助交際してしまった。後悔している」と警察に自首し、今月1日、児童買春の疑いで書類送検されています。

 県教委は、再発防止のために教職員の服務規律の徹底に全力を挙げるとしています。