児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

児童ポルノ単純所持罪で捜索を受けたら、職場で懲戒処分されるという報道

 買った時点で単純所持罪が成立するので、廃棄して起訴を逃れても、捜索を受けることはあります。
 家族や勤務先にバレると困るというので、捜索を逃れたいという相談が多いのですが、やるとすれば、経験がある弁護士に相談した上で、提供犯を捜査している警察に自首・警察相談することでしょうね。奥村が扱った事件ではいまのところ捜索を受けていません。

盗撮の小学校長免職=兵庫
2017.12.15 読売新聞
 児童ポルノのDVDを自宅に所持していた疑いで県警の捜索を受けた男性中学教諭(57)を停職3か月・・・とした。

児童ポルノ所持で自衛官を処分 /鳥取県
2017.12.14 朝日新聞
 航空自衛隊美保基地境港市)は13日、児童ポルノを所持したとして第3輸送航空隊基地業務群の30代の男性3等空曹を停職5日の懲戒処分とし、発表した。同基地によると、3曹は10月5日、基地内で児童ポルノを含むDVD3枚を所持していたという。同日、警察による基地内の家宅捜索を受けて判明したといい、警察は後に3曹を児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで書類送検した。同基地の調査に3曹は「DVDはインターネットで入手した」と話し、依願退職を申し出ているという。

 皇宮護衛官の男を書類送検 児童ポルノ所持容疑
2017.12.13 中日新聞
 児童ポルノのDVDを所持していたとして、警視庁が児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、皇宮警察護衛官で三十代の男性巡査部長を今月上旬に書類送検していたことが十二日、捜査関係者への取材で分かった。護衛官は依願退職した。
 捜査関係者によると、警視庁が五月に児童ポルノDVDを販売したとして、摘発した業者からの購入履歴が発覚。護衛官宅を家宅捜索したところ、複数のDVDが見つかった。
 警視庁は他に、この業者から購入したとして同法違反容疑で警視庁の警部補ら三人を書類送検している。栃木県警も四十代の警部補を事情聴取した。

https://mainichi.jp/articles/20171213/ddl/k39/040/567000c
児童ポルノのDVDを所持したとして、県警が児童買春・ポルノ禁止法違反(単純所持)の疑いで、県内の警察署に勤務する男性巡査長を書類送検していたことが11日、分かった。県警は書類送検した7日付で本部長訓戒処分とし、巡査長は同日付で自主退職した。
 県警監察課によると、巡査長は昨年6月~今年5月、自宅で児童ポルノのわいせつ画像が記録されたDVD5枚を所持した。「性的好奇心を満たすためだった」と話しているという。
 県警は9月、関連事件を捜査していた他の警察からDVD販売業者の顧客に関する情報提供を受け、巡査長の容疑の裏付けを進めていた。
 西村裕次首席監察官は「警察官による犯罪行為であり極めて遺憾。法令順守を徹底し再発防止に努める」としている。