児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

15歳美少女アイドルが“過去の仕事”を告発され舞台「セーラームーン」を降板

 ジュニアアイドル=児童ポルノというわけではないが、ジュニアアイドル画像の中には児童ポルノもある。
 「被害児童」はその児童ポルノたるジュニアアイドルDVDへの出演を登竜門として、児童でなくなった現在もモデルとして活動していることもある。

某地裁h28
水着を着るなどした当時9歳又は10歳の女児を被写体として撮影された動画映像であり,その中には,ハイレグ・Tバックの極小面積の水着のみを着用した同女児がバランスボールを使って運動する様子を,至近距離からその股間及び露出された臀部に焦点を当てて撮影した場面等が含まれている。かかる女児の着衣の状況及び撮影方法に照らせば,上記DVDは,衣服の一部を着けない児童の姿態であって,殊更に児童の性的な部位が露出され文は強調されているものであり,かつ,一般人を基準として性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写したものと認めるのが相当であるから,児童ポルノ法2条3項3号の児童ポルノに該当する。
当時12歳文は13歳の女児を被写体として撮影された動画映像でありその中には,水着を着て四つん這いになり腎部を後方に突き出した姿勢の同女児の臀部や,極小面積の水着を着用した同女児の股間及び露出された腎部を接写したり,同女児がバイブレークーを股聞に当てる状況を撮影する場面等が含まれている。
かかる女児の着衣の状況及び、撮影方法に照らせば,上記DVDは,衣服の一部を着けない児童の姿態で、あって,殊更に児童の性的な部位が露出され又は強調されているものであり,かつ,一般人を基準として性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写したものと認めるのが相当であるから,児童ポルノ法2条3項3号の児童ポルノに該当する。
・・・
弁護人は,本件DVDについては,いずれも撮影行為に児童の母親が関与し,芸能活動としてDVDに出演させて収入を得ている上,どちらもシリーズ物の中間作品であるから,児童本人と保護者の真撃な承諾があるとし,児童ポルノ法の保護法益が個人的法益であるとするならば,本件提供・所持について違法性が阻却される旨主張する。
確かに,本件DVDの撮影に当たっては,各児童及びその保護者の承諾があることがうかがわれる。しかしながら児童に対する性的搾取及び性的虐待から児童を保護しその権利を擁護するという児童ポルノ法の目的( 1条, 3条)に鑑みると,児童及び保護者の承諾があったとしても,児童ポルノに係る行為の違法性が当然に阻却されるものとは考えられない。とりわけ,本件の起訴対象は,児童ポルノを不特定又は多数の者に提供する行為及び同目的で所持する行為であるところ,児童ポルノの提供行為を処罰対象としたのは,当該児童の権利を擁護するとともに,児童を性欲の対象として捉える風潮が社会に広がることを防ごうとする趣旨であるから,本件提供・所持に関し,児童及び保護者の承諾はその違法性を阻却するものではないと解すべきである。

http://news.infoseek.co.jp/article/asageiplus_60468/
「黒木はかつて『夏風ひかり』という芸名でジュニアアイドルとして活動。DVDなどをリリースしていますが、その内容は制服や体操着、水着などで胸元や股間を強調しきわどいポーズをとるなどかなり過激です。それを知った一部のセーラームーンのファンが、公式ツイッター宛てに彼女の過去を告発。役にふさわしくないのではと疑問を投げかけました。その後、降板が決定。タイミング的に、原因はこのDVDと見ていいでしょう」

 さらに、この件を取材したというスポーツ紙記者はこう明かす。

「主催側は『タレント事情により降板の申し出があった』と説明、それ以上詳しい理由は一切答えてくれない。そこで黒木側に話を聞くと、どうも歯切れが悪い。このミュージカルは、まだ無名の域を出ない黒木の出世作となるかもしれないまたとないチャンスです。不本意ながら降板を受け入れるしかなかったのでは、と見ています」

 黒木本人もツイッターで、「沢山のクレームがあったと聞いて、仲間や、セーラームーンのファンの皆様に迷惑をかけてはいけないと思い自分から降板しました」としており、形としては確かにタレント事情。しかし主催側、タレント側双方にとって苦渋の決断だったようだ。なんでも発掘され拡散されてしまうネット時代、タレントは過去との折り合いをどうつけるかも試されている。