児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

子どもの公衆浴場、何歳まで混浴OK?

 男湯に幼女が入っていても、興奮する人はいないのだが、それを撮影したものは「一般人が性欲を興奮させ又は刺激する」という判例があります。最近でも盗撮製造罪で逮捕されるでしょ。
 こういうのに興奮する人って、世の中では希釈されているけど、画像ができると集まってくるような感じかな。絶対数は同じなのに。一般人基準の弱点だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150818-00010001-yomonline-life
銭湯を日常的に利用する人が減り、子どもの面倒をみてくれる顔なじみがいない。少子化で一人っ子が増え、兄弟で入浴させることもできない。「走り回って人に迷惑をかけるのでは」「知らない人に何かされたらどうしよう」などと、思春期を迎えた子どもでも一人での入浴は目が届かず不安という親もいる。

 混浴を巡り盗撮などを心配するのは、児童ポルノの被害相談に応じるNPO法人「人身取引被害者サポートセンター ライトハウス」代表の藤原志帆子さんだ。「脱衣所などで裸を盗撮される事件もある。乳児も含め子どもも標的にされるので、できれば0歳から混浴を避けてほしい」

 銭湯の歴史に詳しい庶民文化研究家の町田忍さんは、「日本は混浴に対しておおらかで、これまであまり問題にならなかった。銭湯は江戸時代から癒やしや交流の場で、海外からも注目されている。銭湯という日本文化を残していくためには、時代に合った改善や工夫も必要」と話す。

 保護者は、子どもの安全と発育への配慮をして混浴させるかどうか、考えたい。

発達心理学が専門で東京学芸大学付属幼稚園の園長・岩立京子さんの話

 子どもの成長には個人差があるが、一般に、小学3年生ごろになれば一人で入浴ができる。保護者はそのころまでに風呂の入り方を教えることが必要だ。頭や体の洗い方だけでなく、浴槽やおけなどは自分以外の人も使うのできれいにしておくことなども教えたい。

 子どもが中学生になっても、父と娘、母と息子が一緒に入浴する話を聞くことがある。「子どもが嫌がらないから」「入浴が我が家の大切なコミュニケーション」などと言う家庭もあるようだが、本音では嫌でも子どもから言い出せないこともある。思春期は体が成熟し始め、性への関心が高まる時期。子どもの健全な性の成長のためにも、親子別々に入るのが望ましい。

 入浴の方法は、家庭内の「常識」が必ずしも公共の場では常識ではない。そうしたことも教えてあげてほしい。

都道府県で条例にばらつき

 各都道府県に混浴の年齢制限について問い合わせると、最も年齢が高かったのは北海道などで11歳。京都府の6歳が最も低かった。最も多いのが9歳だった。福島県など、年齢制限に関する規定がないところもあった。

 なぜその年齢で線引きしたかは、「条例を定めた時期が古くてわからない」という自治体がほとんどだった。

 「子どもの発育が早まっている」ことなどを考慮し、埼玉県は2008年に11歳から9歳に、滋賀県は1996年に9歳から7歳に、混浴できる年齢の上限を引き下げた。

◎取材を終えて
 
 小さい頃から温泉や銭湯が好きだ。公衆浴場は、家庭の小さな風呂では味わえない、癒やしや開放感がある。風呂上がりに飲む瓶入り牛乳がこれまたおいしい。まさに非日常を楽しめるエンターテインメントだと思う。

 思春期を迎えた子どもに、公衆浴場で混浴させる保護者がいることに驚いた。「子どもだから許される」という親の考えは、誰かを不快にさせてしまうかもしれない。みんなが安心して入浴できるためには、施設側と保護者の両方の配慮が求められる。(矢子奈穂)