児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

「強姦被告側弁護士:「示談なら暴行ビデオ処分」被害女性に」という報道

 対立関係にある上、
   弁護人→被害者代理人弁護士→被害者
という伝聞過程があるので、「言った言わない」「脅された」「弁護人に強要された」「弁護人が大柄だったの拒絶できなかった」「示談後気が変わった」などというトラブルはしばしばあります。そうならないように色々工夫します。
 刑事訴訟になった以上、被害者が証人として法廷に呼ばれる可能性がありますが、それはこっちから言わなくても警察・検察から知らされています。

http://mainichi.jp/select/news/20150117k0000m040155000c.html
女性は証人尋問で、経営者逮捕後の2014年3月、自らの代理人弁護士を通じ、被告側弁護士から「『法廷でビデオが流されると分かっているのか。流されたくなかったら告訴取り下げをしろ。示談金はゼロ』と言われた」と述べた。さらに女性は「(ビデオが)流出したらどうしよう、なぜこんな思いをしなければいけないのか」と訴えた。
 宮崎県弁護士会所属の被告側弁護士は閉廷後、取材に対し「『告訴を取り下げたら(ビデオを)処分するが、どうする』とは言った」と認めたが「法廷での被害者の不利益が大きいのではないかと考え、選択肢として示した」と脅しではなかったとした。ビデオの動画は示談交渉決裂後、捜査側に提出したという。

弁護士「示談なら映像処分する」 宮崎、暴行被害の女性に
2015.01.17 共同通信 社会 (全425字) 
 宮崎市のオイルマッサージ店で客の女性に乱暴したとして、強姦などの罪に問われた被告(44)の私選弁護士が被害者女性側に「犯行の様子を撮ったビデオがあるが、示談に応じれば処分する」と述べていたことが分かった。弁護士が17日、明らかにした。
 弁護士は取材に対し「示談交渉の一環であり、問題とは考えていない」と話した。示談は決裂して被告は起訴されたが、被害者との間に同意があったと主張して起訴内容を否認している。
 女性は16日、宮崎地裁で開かれた被告の公判に証人出廷し、事件当時アイマスクを着けられており、撮影されていたことは知らなかったと証言。昨年3月にあった示談交渉の中で初めてビデオの存在を知らされたと述べ「被告の弁護士から『起訴されれば裁判でビデオが流れる。流されたくなかったら告訴を取り下げろ』と脅された」と語った。
 被告は2013年12月、経営するオイルマッサージ店で20代の女性客に乱暴したとして強姦容疑で逮捕された。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150117-00004394-miyazaki-l45
宮崎市のオイルマッサージ店経営の男が強姦(ごうかん)罪などに問われ、公判中の事件に絡み、男の私選弁護人が強姦被害者の1人の女性側との示談交渉の中で、犯行の様子を写したビデオの存在を女性側に伝え、告訴取り下げを求めていたことが16日、分かった。宮崎地裁で同日開いた男の公判に女性が出廷し、検察官の証人尋問に証言した。弁護人は「(女性の)不利益も考えての示談交渉だった」と説明している。
宮崎日日新聞