単なる写真だけの掲載だと、従来の刑法では名誉毀損になりにくいはずです。そうであれば控訴して理屈を確認する必要があります。
名誉毀損の裁判例では、裸写真に加えて、侮蔑的名誉毀損的文言が添えられています。これは人の社会的評価を下げると評価されますので、名誉毀損罪になりやすくなります。「雌豚」がよく出てきます。
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伝統的な刑法では、人は誰でも服を脱げば裸なので、「この人、服脱いだら裸はこんなです」というだけでは、社会的評価は下がらないだろうという考え方です。
参考文献
浦田啓一「盗撮と名誉毀損罪」警察公論2003.2P67
渡邊卓也「電脳空間における盗撮画像等の公開と名誉毀損罪」社学研論集(早稲田大学大学院2004)
前田雅英「罪刑法定主義と実質的構成要件解釈」現代刑事法2001.11
木村光江「盗撮と名誉段損罪」現代刑事法6巻7号
水野正「盗撮と名誉棄損罪の成否」日本法学66巻4号