児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

周旋者(児童淫行罪)の取調に対しては、18歳未満と知らずに児童買春したことを認め、懲戒手続においては、性交等自体を否認している事例

 児童であることを知らない児童買春については、児童買春罪でも青少年条例違反でも処分できなくなっているので、報告義務違反で処分しようとしているようです。
 周旋者の刑事事件が確定しているようですので、刑事確定訴訟記録法で遊客の調書をコピーされて懲戒手続に使われると、立場が弱くなります。

秋田市職員服務規程
(届出義務等)
第5条 職員は、本籍地、現住所又は氏名に変更があった場合は、速やかに人事課長に届け出なければならない。
2 職員は、学歴に変更のあった場合又は新たに免許その他の資格を取得した場合は、その事実を証明する書類を添えて人事課長に届け出なければならない。
3 職員は、公務上又は公務外において次に掲げる場合に該当するときは、速やかにその旨を所属長に報告しなければならない。
(1) 交通事故等があった場合
(2) 飲酒運転等の重大な交通違反があった場合
(3) 法令等に違反したとして捜査機関による取調べ等(交通違反に係るものを除く。)を受けた場合
4 前項の規定による報告があった場合は、所属長は、事故(負傷等)報告書により、速やかに市長に報告しなければならない。
(平17訓令5・平21訓令10・一部改正)

消防署員の処分検討 県警聴取を報告せず=秋田
2014.03.11 読売新聞
 女子中学生に淫らな行為をした疑いで、秋田市の消防署に勤務する30歳代の男性署員が、県警から任意の事情聴取を受けていたことが10日、分かった。署員は上司に報告しておらず、市消防本部は服務規程違反として処分を検討している。
 署員への事情聴取は、秋田市の無職男(20)(犯行時少年、実刑判決が確定)が昨年1〜6月、出会い系サイトで買春客を募り、中学生に淫らな行為をさせたとして逮捕された事件から発覚。同本部によると、サイトの利用者の中に、この署員が含まれていたという。
 同本部に対し、署員は県警の任意聴取を受けたことは認めたが、「サイトを利用して会っただけ」と淫らな行為については否定しているという。署員は今月7日から自宅謹慎中。

秋田・中学生売春/市消防本部の消防士も買春
2014.03.11 河北新報
 秋田市の無職の男(20)が当時14歳の女子中学生に売春させた事件で、客の中に秋田市消防本部の30代の消防士がいたことが10日、市消防本部への取材で分かった。
消防士は7日夕から自宅謹慎となっている。
男の判決などによると、消防士は昨年1月28日夕、秋田市内の駐車場に止めた車内で、女子中学生に現金1万数千円を支払い性的行為をした。
消防士は秋田県警の事情聴取で「18歳未満とは知らなかった」と供述。児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で書類送検されたが、昨年12月17日に不起訴処分となった。消防士は書類送検などについて報告していなかった。
 市消防本部総務課は「市職員服務規程の違反で処分を検討している」と話した。
 女子中学生の客には、陸上自衛隊秋田駐屯地の陸曹長と県立高講師がいたことが明らかになっている。陸曹長は停職の懲戒処分を受け、県教育委員会も講師の処分を検討している。

追記
 結局 行為は否認して、報告義務違反等で、戒告

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140312/crm14031217180006-n1.htm
秋田県警が摘発した少女売春事件の客8人の中に公務員がいた問題で、秋田市消防本部の30代の消防副士長が含まれていたことが新たに分かり、同本部は副士長を戒告の懲戒処分とした。公務員の客の判明は、県立能代工高の20代の講師、陸上自衛隊秋田駐屯地の曹長(49)に続いて3人目。
 この事件で売春防止法違反と児童福祉法違反で有罪が確定した秋田市の無職の男(20)=犯行当時少年=への判決によると、副士長は昨年1月28日夕、秋田市泉五庵山の市平和公園に止めた車の中で、出会い系サイトで知り合った女子中学生(14)に現金を渡してみだらな行為をした。
 捜査関係者によると、副士長は児童買春・ポルノ禁止法違反の容疑者として県警の取り調べを受け、11月27日に書類送検。「18歳未満とは知らなかった」と供述したため、秋田地検は12月17日に不起訴とした。
 市消防本部によると、事件の客に公務員2人が含まれていたことが先月28日に産経新聞の報道で明らかになった後、副士長から聞き取り調査を行ったが、当初本人は否定。その後、「県警と地検から調べられた」と認めたという。

http://www.news24.jp/nnn/news8616289.html
県警から事情聴取 消防署員を戒告処分
秋田県
秋田市消防本部は、女子中学生にみだらな行為をした疑いで、県警察本部から事情聴取されていた消防署員を戒告処分にしました。
戒告処分を受けたのは、秋田市の消防署に勤務する30代の消防副士長です。秋田市消防本部や県警によりますと、消防副士長は、出会い系サイトを利用して女子中学生と会い、みだらな行為をしたとして児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで書類送検され、その後起訴猶予処分になっていました。秋田市消防本部は、聴取を受けたことが信用失墜行為に当たり、事実を上司に報告しなかったことが服務規程違反になるとして、11日消防副士長を戒告処分にしました。秋田市消防本部総務課では「聴取を受けたのに報告を怠ったのは大変遺憾で、再発防止に努めたい」と話しています。
[ 3/12 13:00 秋田放送]

http://mainichi.jp/area/akita/news/20140312ddlk05040144000c.html
市消防本部によると、秋田市の無職の男(20)=懲役1年10カ月の1審判決が確定=が昨年1〜6月、出会い系サイトで買春客を募り、中学生にみだらな行為をさせたとして逮捕された事件から発覚。サイト利用者に署員が含まれていたという。
 署員は「サイトは利用したが、みだらな行為はしていない」と話しているが、市消防本部は署員が任意聴取を受けたことを上司に報告していなかったなどとして処分した。