児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

麻薬特例法第9条違反幇助被疑者の検挙について

 被疑事実が公開されています。
 「認識しながら、あえてその状況のままで同掲示板を維持、管理してインターネット利用者に提供し続け、本件正犯者の犯行を容易にならしめてこれを幇助した」という作為犯という構成でした。

http://www.kouaniinkai.metro.tokyo.jp/teirei/teirei_121221.html
(8)麻薬特例法第9条違反幇助被疑者の検挙について
警視庁から、「インターネット匿名掲示板『2ちゃんねる』を管理している被疑者が、本件正犯者が同掲示板内に開設された複数のスレッド内に、規制薬物を有償で譲渡する旨の情報等を送信して記憶、蔵置させた上、不特定多数のインターネット利用者に、その内容が閲覧可能な状況を設定することにより、不特定多数人に、規制薬物の譲受け等の薬物犯罪の実行の決意を生じさせ、又は既に生じているそれらの決意を助長させるような刺激を与え、もって薬物犯罪を実行することを、公然、あおり又は唆して『国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律』(麻薬特例法)違反の犯行を行った際、これに先立ち、違法薬物を想起させる題名の多数のスレッドが開設されている掲示板内に、氏名不詳者らが、覚醒罪の譲受け等をあおり、又は唆す内容の情報を送信して記憶、蔵置させ、不特定多数のインターネット利用者に、その内容を閲覧可能な状況を設定していることを認識しながら、あえてその状況のままで同掲示板を維持、管理してインターネット利用者に提供し続け、本件正犯者の犯行を容易にならしめてこれを幇助した事件につき、平成24年12月20日、被疑者を麻薬特例法違反幇助で書類送致した。」旨の報告があった。