児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者わいせつ・不同意わいせつ・強制わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

「携帯電話,パソコンのデータ復元技術について」刑弁情報42号

Q 6 携帯電話、パソコンのデータ復元に要する期間はどれくらいでしょうか。
A 携帯電話の場合は、過去の調査実績の有無が大きく影響します。目安としては、調査実績のある機種であれば最短で10日、平均すると1〜2か月ほど、調査実績のない機種であれば2ヶ月〜6ヶ月ほどの調査期間を要します(この点は機種や調査内容によります。データの配列が機種によって異なるので、配列の解析ができなければ全く復元できません。)。
なお、これまでの携帯電話の調査実績ですが、30機種くらい(台数では100台以上)の調査をしたことがあります。プリペイド式の携帯電話でも調査を行った実績があります。
  パソコンの場合は、平均20日ほどです。
Q7 価格はどれくらいでしょうか。
A 携帯電話の場合は、一律50万円となっています。ただし、復元できる場合とできない場合があるので、調査を初期調査(同機種のサンプルを用いて復元できるかどうかの確認を行う。)と本調査(調査対象の携帯電話を用いてデータの復元を図る。)の2段階に分け、初期調査は10万円、本調査は40万円としています。初期調査についてですが、携帯電話が古い機種でサンプルを入手し難いものについては、インターネットオークションで対応しています。初期調査において復元できないとの結論に至れば本調査は行いません。
  パソコンの場合は、50万円〜 100万円となっています。